上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--
24日(金)朝日新聞「朝日川柳」より

「宝くじ たの字が消える大晦日」   (大阪市 松山春一さん)


当たった人が羨ましい!?
スポンサーサイト
2004.12.31 Comment:0 | TrackBack:0
奈良の小1女児殺害事件の誘拐容疑者が、やっと逮捕されたようですね。



日付と詠み人を失念しましたが、朝日川柳より

「来る年はサル福をトリ返す年」


干支にひっかけてあるんですねぇ。うまいなぁ。“来年は去る(去っていった)福を取り返す”
ほんと、来年は「福」を取りかえしたい。取り放題でもいいぐらいです。
2004.12.30 Comment:0 | TrackBack:0
26日のスマトラ沖地震について、WEBで読もうとしていて、偶然見つけたこの記事(27日毎日新聞「憂楽帳」)、思わずクククッと笑ってしまった。
我が家にも何を考えているのかわからない(笑)猫が2匹いるので、「ミャウリンガル」(猫語翻訳機)には少なからず興味があったのだけど・・・

早速、飼い猫で試してみた。1歳半のメス。あくまで機械の翻訳結果を信じるならばの話であるが、朝から晩まで「彼氏がほしい」と訴えていることが分かった。その合間に「おなかがすいた」「ぎゅっとして」と甘える。外歩きを好むため避妊手術を受けさせたので、もはや「さかり」とは、無縁だと思っていたのに。飼い主のエゴだったのだろうか。朝っぱらから「イケ猫、紹介して」とねだられると、責められているようで、正直気がめいる。
 ドリトル先生のように「動物と話す」ことが、子どもの時からの夢だった。願いはかなったが、新たな悩みの種を抱えてしまった気もしている。



やっぱり、飼い猫の本当の気持ちは、わからないままのほうがいいかもなぁ(苦笑)
うちの場合、「もう、このメシ飽きたよー。もっとウマイもんが食べたい」とか言ってそう。それに時々入浴中をのぞきにくるから、「ママ、また太ったね」なんて言われた日には・・・・(><)
2004.12.29 Comment:0 | TrackBack:0
シャガールの絵の花嫁は抱かれて空翔びゆかん夜の星浄く(尾崎左永子『夕霧峠』)
2004.12.28 Comment:0 | TrackBack:0
何か言はねばならぬとならば戒めてこころ賤しき歌は作るな(吉野昌夫)
2004.12.27 Comment:0 | TrackBack:0
わがまぼろしの中に歩めるモンテーニュは帽子をあみだにかむりつつ行く


吾は小さき人となりつつ枕べの盆栽の木立の傍(わき)をさまよふ


病むわれがたまたま悪態をつくときに生きてゐる感じが鋭く顕ち来る


馬鹿げたる考へがぐんぐん大きくなりキャベツなどが大きくなりゆくに似る


誰もせしことなしと不意に思ひたちて拭きはじめたり郵便受の中


長年のうちに短くなりし分われらは食みしやこの擂粉木を


蕗の葉を敷きたる上に新月のごとく光れる鮎置かれたり


立ち憩ふ輓馬のまなこ覗きみればとてもかなはぬやさしさを持つ


見たかりし山葵の花に見入りけりわが波羅葦僧(はらいそ)もここらあたりか

                ※波羅葦僧・・・キリシタン用語で天国、楽園の意味


             「角川」平成11年12月号・小島ゆかり「安立スハル論」より
2004.12.26 Comment:0 | TrackBack:0
無数なる幹の亀裂の鮮しき色をさらせり寒の公孫樹は

                   大島史洋『いらかの世界』


ぎんなんは木の実時間(とき)の実 遊星のように子供が公孫樹をまはる

                   小島ゆかり『獅子座流星群』


ひとつずつ約束破り捨てながら銀杏は散れり谿間の秋を

                   栗木京子『万葉の月』


                     「角川」平成11年12月号掲載より
2004.12.25 Comment:0 | TrackBack:0
23日(木)朝日新聞「朝日川柳」より

「見回せばドン・キホーテのよな我が家」 (さいたま市 脇田徹さん)


限られたスペースに、たくさんのものをしまおうとするあまり・・・ひとごととは思えない一句です。
思えば、乱立する高層ビルも立体駐車場も「圧縮陳列」みたいなものですね。大地震が来たら、東京は・・・。ゴジラも大暴れしにくくなりました(^^;)
2004.12.24 Comment:0 | TrackBack:0
23日(木)朝日新聞より。


昨年12月26日に起きたイラン地震は、死者が3万人を越えたといわれている。イラン南東部のバムの町は、いまだ住宅再建が進まず、震災の傷跡が残ったままという。
21日、バムのアルゲジャディド地区にある女学校で行われた追悼式で、13歳の少女が朗読した自作の詩に心を揺さぶられる。

「私の根っこはバムにある。
でも、あの寒い冬の朝。母は土になった。
父は土になった。
私の根っこが土になった。
私の根っこはこれからもずっとバムとともにある」
(アレフェ・ゴルザリさん)

イラン地震では、約6000人の子供たちが孤児になったそうだ。大地震の恐怖に加えて、両親の死による心的外傷は深い。
「私の根っこが土になった」どん底の悲しみの中にも、かすかな希望の光は差す。「私の根っこは、これからもずっとバムとともにある(父母とともにある)」と誓う、少女の瞳に。
2004.12.23 Comment:0 | TrackBack:0
何度も「ヨン様」について書いていますが、別に目の敵にしているわけではないのです。
「ヨン様」と呼ばれる一人の若き韓国人俳優が、日本の熟年女性を熱狂させただけでなく、日本にもたらした大きな経済効果について考えるとき、いまや社会現象となった「冬ソナ」熱が巻き起こす革命のような力に脱帽するというか、舌を巻くというか、、、つまりは、話のネタに持って来いなのですわ。

21日(火)の朝日新聞記事によると、「冬のソナタ」のDVDを見たい熟年層の女性たちから、販売元に問い合わせが殺到。多いときには、1日100件を越える問い合わせの中には、「DVDって何ですか」というものもあり、社内で想定問答集が作られたそうです。テレビドラマのDVDは、1万セット売れたらヒットといわれる中で、「冬のソナタ」の売り上げは36万セット。
大手レンタルビデオ店によると、冬ソナ目当てと思われる新規会員は、今年6月だけで約1万人。冬ソナのレンタル回数は、03年8月の開始以来500万回を突破しているそうです。今年度中間決算の経済利益は、中間期として最高の32億円を更新したとか。

「これまで、入会促進のために特典を付けたり割引したりしても全く響かなかった層なのに。これは革命です」と担当者は驚く。
ファンにとっても「生活革命」の年となった。神奈川県の主婦(57)は今年、DVD再生機、CDラジカセ、パソコンのプリンターとスキャナーを冬ソナのために購入した。「私はいまだにビデオ録画ができない。でもDVDは見たかったから、夫に操作を必死に教わりました」という。
第一生命経済研究所によると、冬ソナが日本にもたらした経済波及効果は1225億円にのぼる。



そういえば、ヨン様がCM出演していたオロナミンCの売り上げが十年ぶりに上向きだという。やっぱり、微笑みの王子の力はすごいのだ。


最後に内輪ネタですが、「冬のソナタ」DVDの販売元は、元グレープ吉田政美さんがお勤めしているVAPレコードのVAPです。
2004.12.22 Comment:0 | TrackBack:0
作家の瀬戸内寂聴さんが、よく色紙に書く言葉だそうだ。

バラを積むと、トゲが刺さって血が出る。でも、若い人はすぐに治るのだから、怖がらずに何にでも手を出せ・・・
(中略)
82歳のいまでも健筆をふるい、法話や講演に全国を駆け巡る寂聴さん。若さの秘訣は好奇心が強くて怖がらないこと。「たくさん経験してたくさん苦しんだほうが、死ぬときに、ああ、よく生きたと思えるでしょう。逃げていたんじゃ、貧相な人生しか送れませんわね」
(20日朝日新聞「TVこのコトバ」より)

12日に放送された「情熱大陸」(TBS)、たまたま私も見ていました。11月5日「人ったらし」で書いた、辻仁成さんとの対談の場面もちらっと映っていました。
寂聴さんの健脚にも感心しましたが、年齢を感させない食べっぷりにも感心。胃腸もお丈夫なのですねぇ。何かのエッセイにも書かれていたと思いますが、海外に行かれたときは、滞在中はずっとその土地のものを召しあがるのだそうです。日本料理屋を探してまで、食べに行くということはないと。郷に入れば郷にしたがえ、ということでしょうか?「食」にも好奇心の強さが現れていますね。

若い日に薔薇を摘んで生きてこられて、いま、その苦しい経験から得たことを救いを求めているたくさんの人に話しておられる寂聴さん。「ますらを」ぶりが、すがすがしく思えます。
さあ、私ももっと勇気を出して薔薇を摘まなくちゃね。もう若くないけれどー。
2004.12.21 Comment:0 | TrackBack:0
こどもらの取り合う玩具のお野菜のキャベツやトマトみなセルロイド


子供等が昼寝している保育園は育苗棟のようなしずけさ


「妊娠」を「成功」と呼ぶ医師を前に不妊治療の問診のとき


わたくしのからだをめぐる物語カルテにありぬ異国の文字で


子をしかる私はしかられていたわたし「おぜんに足をのせてはいけない」


            早川志織(短歌人所属)

              「角川」平成11年12月号掲載より
2004.12.20 Comment:0 | TrackBack:0
わかものが歌う鎮魂曲(レクイエム)わかものは死に遠ければ美しき声


セイウチを食いし白熊セイウチの鮮血にてその胸を染めたり


図書館の棚を物色するたびに目がゆく『芸術家の墓』という本


風呂の湯に冬すみれ浮かべ風流な私なんです 午前二時です


曝し首掛けしは槐の木、と何時か読みし記憶も怪しくなりぬ


             王 紅花(夏暦所属)

               「角川」平成11年12月号掲載より
2004.12.19 Comment:0 | TrackBack:0
桜葉の軽く見ゆるが春夏を越えし模様をおのおの宿す


はかなきははかなきなりに掃き寄せて焚く桜葉の煙の香る


飛ぶ鳥を越えてゆくなる秋の雲越え得ぬ者は一日草抜く


人訪わぬ一日草木に関わりて日暮透けゆくごとき思いぞ


日の暮れを脱ぐ作務着より草木の香土のかおりのかそけく零る


             大下一真(まひる野所属)

                 「角川」平成11年12月号掲載より
2004.12.18 Comment:0 | TrackBack:0
さんづけで話すことばのやわらかさおかゆさん・おあげさんお人のように(尼崎市・山岡幸子)


2004.12.17 Comment:0 | TrackBack:0
12日(日)朝日新聞「朝日川柳」より

「一年も延長すれば駐屯地」  (茨城県 佐藤幸雄さん)


「反対!」の声が小さかった? 小泉首相の耳は、二重ガラス二重ドアなんだ。間違いない!
2004.12.16 Comment:0 | TrackBack:0
12日(日)朝日新聞「朝日川柳」より

「天功が招かれた訳がよく分かり」(伊勢原市 佐藤裕さん)


ニセの遺骨に合成写真。夫も別人?
横田めぐみさんは、どこに隠されているんだろう?
ご両親の心労を思う。
2004.12.15 Comment:0 | TrackBack:0
「苦しかった時だからこそ懐かしいし、人のありがたさを知ることができた場所。お世話になったからきれいにして返したい」

14日(火)朝日新聞に掲載された「山古志村民が避難所大掃除」の記事より。



こういう言葉に触れたとき、やっぱり「人」って素敵だなと思う。避難所では雨露や寒さはしのげたけれど、食糧や着る物に不自由があっただろう。不衛生なトイレに閉口したり、隣り合う世帯への気遣いもあったろう。多くの人が集まる場所には、想像以上のトラブルが発生したこともあったはず。マスコミが伝えないことは、たくさんあったに違いない。
それでも「ありがたい」と感謝する気持ち。それを自分のできる範囲で、きちんと行動であらわす。この人々に、私は頭を垂れる。仮設住宅に移っても、なおこれからが大変。希望を失わず新しい年を迎えられますように。



<立つ鳥跡を濁さず>
立ち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきであるということ。退きぎわのいさぎよいことのたとえ。
2004.12.14 Comment:0 | TrackBack:0
11日(土)朝日新聞の広告特集(X'mas Toy's Pallete)を見るとはなしに見ていて、セガトイズから発売された猫型コミュニケーションロボットに目が止まった。名前は「ニャーミー」。ロボットだけど、本物の猫のような姿で結構可愛い。

本物の猫のように、感情や欲求をしぐさや鳴き声であらわし、抱いたり、話しかけたり、そんな様々なふれあいのなかで、性格が形成されるとか。撫でると目を細めたり、甘えてきたり、どんな猫になるかは飼い方?次第だそうで。おもちゃというには結構なお値段だけど、一世を風靡した「AIBO」よりは安い。最大の欠点は、歩行しないことかな。
本物の猫を飼えば、普段の世話(餌やトイレ)のほか、家族揃って旅行に行くとなるとペットホテルに預けるということになるし、何より予防接種や病気になったとき、保険がきかないのが痛い。うちには2匹の猫がいるので(もちろん本物です)、その手間や費用は2倍になる。それらのマイナス面を考えれば、トイレのしつけもしなくて済み、壁紙やふすまをガリガリやらない、従順で「どこでも誰にでも飼える」ロボット猫は、まったく文句のつけようがない。

「ニャーミー」の説明を見ながら、その数日前の朝日新聞のコラム「こころの風景」に載っていた八谷和彦さん(アーティスト)の文章を思い出した。


人の幸せを一緒によろこぶのは、案外難しい。悲しんでいる人をなぐさめるのも実はとても難しいことだ。ところが、そういうことを自然にこなしてしまう天才がいる。人ではなく、犬と猫なのだけど。(中略)
電気を消してベッドに横になる。暗闇のなかに小さな動物が動き、僕が寝ている位置を確かめて、おなかのあたりで横になる。何かと体温を分け合いながら眠る喜び。性的な関係などなくても、同衾というのは本来とても嬉しくて幸せなことなのかもしれない。厳しい寒さや他の動物から身を守るために、犬や猫と人類がずっと昔から共有してきた幸せについて考える。自分より命の短い犬のことを考え、いつかその死を看取るのを想像しながら、AIBOに対してこういう気持ちになることは決してないだろう、とも思う。


今もAIBOを飼っている人はどれぐらいいる? 以前テレビで、無造作にクローゼットに押し込まれたAIBOを見た。あれは、誰だったか、芸能人の家だったような。飽きられて電源を抜かれて、折りたたまれた哀しいAIBO。もしも、お年寄りがひとり暮らしの家だったなら、今も可愛がってもらえていたかもね。
おそらく、ニャーミーもAIBOの二の舞になるだろうと思う。“毎日をうるおしてくれる。だからいつもnear me(そばにいて)”のキャッチコピーが、ちょっと哀しく聞こえるのは私だけだろうか?所詮、おもちゃ。感情的に考えるほうがおかしいのかも知れないね。


<八谷和彦>
どこかで聞いたことのある名前・・・ポストペットを生み出した人でした。

http://www.petworks.co.jp/~hachiya/

今度、「サンクステイル」という、“車がアリガトウって気持ちを伝えるためのしっぽ
”が商品化されるそうです。
2004.12.13 Comment:0 | TrackBack:0
ロックダウン二週目に入れば耐え難く自由が欲しい獄舎の夜長(アメリカ・郷隼人さん)


久しぶりに郷隼人さんの歌をひく。
「ロックダウン」とは、警備封鎖の意味。ここでは、刑務所内における、戒厳令のようなもの。刑務所内で刺傷、刺殺、暴動、脱獄未遂などの事件が起きた場合には、全収容者は房内に完全監禁されるそうだ。その状態が2ヶ月、3ヶ月と続くこともあるという。

郷隼人詩画集「ローンサム・ハヤト」より、ロックダウン状態にあったときに詠まれたほかの歌を・・・。
「草花に触れてみたしや昨日今日詩画集手にして我を慰む」(詩画集は、星野富広さんの著書)
2004.12.12 Comment:0 | TrackBack:0
幾千の向日葵の花黄を噴きぬ悦楽のごと迷路を歩む


灼ける野の向日葵の黄の隊列が不意に崩れて麻酔より覚む


オホーツクの海真青なり蓬髪を風吹き上げて氣流は速し


身の裡に燃ゆるものあり落日にすこし間のある風の岬に


夕つ日にかがよふ柏の一樹見ゆ遠世の野に佇つ広き父の背


             山名康郎(花林所属)
                  「短歌」平成11年12月号掲載より
2004.12.11 Comment:0 | TrackBack:0
住友生命保険が一般募集した今年の世相を漢字4文字で振り返る「創作四字熟語」の優秀、入選作品が発表されました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041209i314.htm

1万570点の中から、歌人の俵万智さんによって優秀10作品と入選40作品が選ばれたそうです。

夜更かして応援した「後寝五輪」(アテネ五輪)、大きな被害をもたらした「台風常陸」(台風上陸)や、長野・白骨温泉で起きた入浴剤の「不湯表示」(不当表示)、レスリング・浜口京子選手の父、アニマル浜口さんの「父叫勝導」(布教活動)や、金メダルを獲得した水泳・北島康介選手の一言「超気持泳」(超気持ちいい)など。

私が一番感心したのは「様様様様」(よんさま=ヨン様)!もう、ほんとその通り。「様様様様」って感じで、お姉さま方が空港を走り回っていた姿を彷彿とさせます。

ところで、第一生命経済研究所によると、「冬ソナ効果」によって韓国への観光客が増えていることなどによる韓国経済の波及効果は、約1兆1900億ウォン(日本円で約1070億円)となる見込みだそうです。「冬ソナ」関連商品の売り上げ増や、ヨン様ら人気スターが出演するCM効果によって、日本経済への波及効果は1225億円に達するそうです。いまや「10人の外交官より、1人のヨン様」とか。日本女性に愛されるヨン様が、韓国経済に絶大な影響力を発揮していますね。
しかし、ヨン様人気はいつまで続くのでしょうか?日本女性は、芸能人やブームに飽きやすいんじゃないかと常々私は思っているので、見向きもされなくなってさびしい微笑みのヨン様をつい想像・・・・。
2004.12.10 Comment:0 | TrackBack:0
本当のおれの電話が疑われ  (朝日川柳より)

いつだったか、新聞の川柳欄に掲載されていたこの句、すっかり覚えてしまった。
「オレオレ詐欺」も手口が多様化し、最初の頃は家族を装っていたものが、最近では警察官や弁護士、保険外交員が登場したり、医者の家庭を狙ったりするケースも増えている。そのため、警察庁は「オレオレ詐欺」を改め、「振り込め詐欺」に変更したとか。

「振り込め詐欺」は、オレオレ詐欺をはじめ、架空の誘拐話で身代金を脅し取る恐喝事件や、アダルトサイトの利用料金名目などで請求書を送りつける架空請求詐欺、融資を装って申込者から保証金をだまし取る融資保証金詐欺の総称。いずれも銀行口座に現金を振り込ませる点が共通しており、警察庁のまとめによると、今年1~10月の振り込め詐欺の被害額は約222億円に上る。

http://www.asahi.com/national/update/1209/032.html



気が動転しているところへ、犯人の言葉巧みな暗示にかかってしまうのだろうけど、なぜ確認もしないで振り込んでしまうのかなぁ?と思う。何かしらの方法で、事実確認できるんじゃないかな。疎遠になっている親戚を装っていたとしても、まったく不信感を感じないはずないと思うんだけど。これも、コミュニケーション不足の世の中が生み出した犯罪だね。
2004.12.09 Comment:0 | TrackBack:0
公園のベンチに憩ふ日の暮れを法師蝉鳴くまたひとつ鳴く


蟋蟀の鳴きゐるなかに確かなるリズムをもちて鉦叩き鳴く


降るとなく晴るるともなく暮れむ日を竿竹売りの間延びせる声


仕舞はむと思ひゐし南部風鈴のよき音に鳴ればも少しおかむ


小包を送らむと来て用のなき記念切手を勧められたり


            島本正齊(白珠所属)
                   「角川」平成11年12月号掲載より
2004.12.08 Comment:0 | TrackBack:0
「記憶とはよじれ巻かれしホースにて 先週の水おもわず漏らす」
                
               佐佐木 幸綱


俵万智さんの短歌の師である佐佐木幸綱さんは、私の好きな歌人のひとりです。骨太な男歌、それでいて色気もある。恋の歌には、水も滴るいい男っぷりが滲み出てくる感じの歌が多いんですよ。お顔は結構、圧迫感がありますが(^^;) でも、案外、私の好きなタイプかも(笑)
この歌には、色恋は感じられないけれど、「記憶」がよじれ巻かれたホースという喩えは、なるほど膝ポン! さすがですね。下句の展開が面白い。素敵。


次の2首も佐佐木幸綱さんの歌。


泣くおまえ抱けば髪に降る雪のこんこんとわが腕に眠れ

サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず



佐佐木幸綱
歌人、早稲田大学政治経済学部教授。1938年生れ。早稲田大学大学院国文科修士課程修了。
 大学在学中より「早稲田短歌」「心の花」(歌誌)に参加。跡見女子大学教授を経て、現在、早稲田大学政治経済学部教授。
 専攻は万葉学、近代短歌。「心の花」編集長。88年より朝日歌壇選者もつとめている。
 祖父は佐佐木信綱(歌人、国文学者)
 現代歌人協会理事、日本文藝家協会会員。
2004.12.06 Comment:0 | TrackBack:0
わが待ちてゐるは何ならむ早朝の南の窓をひらくときめき


鏡のふちにとまれる飛蝗の仔に見られて朝の歯を磨くなり


眠る犬も露台の椅子も静謐なる秋の光にぬくめられゐて


清涼なる秋の青磁の皿のうへ苺五粒 朝の食卓


月の出のおそきこの頃さびしうて瓶(かめ)一ぱいにをみなめし挿す



           佐佐木由幾(竹柏会所属)
                 「短歌」平成11年12月号掲載より
2004.12.05 Comment:0 | TrackBack:0
子が部屋に置きてゆきたる鳥類図鑑さみしい骨を鳥はもつなり


おぼろ昆布ふくらみてくる昼食の海草の騒(さい)ほのかなるかも


薄切りのバナナパパイア洋皿にアレンジされる生の断片


溶けやすき親水性のてのひらも弦を断ちたるみずからのもの


妹とこもごも大き声落とす秋の夕べの井戸の深さよ


夕景をなだれて歩むあの顔もこの顔も父 死にて久しき


ひとり居に小さく叫ぶ断念は鶏冠となりて生えゆくならん


                 「短歌」平成11年12月号掲載より
2004.12.04 Comment:0 | TrackBack:0
「猫を叱るや昼寝の夫がこたへをり」  加藤知世子

        ※夫・・・「つま」と読みます。

俳人・加藤楸邨(1905~1993)の夫人で、同じく俳人の加藤知世子さんの句です。
飼い猫のいたずらを叱っていたら、そばで昼寝をしていた夫が返事をした、という、ユーモラスな句。夫唱婦随ではなくて、あえて婦唱夫随(笑)
「黙々と夫が喰ひをりぬかごめし」という句もあります。俳句だと、パートナーのことを詠んでもさらっとした感じになりますが、仲よきご夫婦の様子がしのばれます。

夫・楸邨が同じ飼い猫を詠んだ句は「咳をしてをれば猫きてくさめせり」       
2004.12.03 Comment:0 | TrackBack:0
「息子の死は一生忘れられないし、心の折り合いはついていない。」

11月23日(火)朝日新聞・社会面(14面)記事より、新潟中越地震でお子さんを亡くされた方の言葉。
きっと、イラクで惨死した香田さんのご家族も、奈良の小学生のご両親も同じ思いだろう。なぜ私の子が・・・と。理不尽だと。ほかにも、突然に家族を失った人たちは皆、同じ思いを持っているに違いない。
私もいまだ、折り合いがつけられないでいる。忘れることなどできるはずがない。気がまぎれるから、こうして闇雲に言葉をつづっているのかも知れない。

記事の最後のほうに書かれていたOさんの言葉に希望を見いだす。「今日よりも明日、明日よりも明後日」
2004.12.02 Comment:0 | TrackBack:0
29日(月)朝日新聞「朝日歌壇」より

「夕暮れに秋刀魚の旨そうな風が吹く今夜の獄食はホットドック二本」 (アメリカ・郷 隼人)

           ※獄食・・・ディナーと読んでいます。

選者・馬場あき子さんの評は、「異国の獄中から恋うる秋の味覚。回想を打ち消す現実との対比が鮮やか」
郷隼人さんのいるところは、アメリカの刑務所。ゆえに、秋刀魚を焼く匂いが、風に乗って刑務所の奥深くまで漂ってくることなんて、99.9%ありえないだろう。でも、秋風の中に、懐かしい匂いを思い出されたのだろう。熱々に焼けた秋刀魚の味までも。
風の湿り具合とか微香によって、「あの日の風とおんなじだ」と感じることがある。皮膚感覚なのだろうか。たぶん、郷さんがこの歌を詠んだ日は、かつて彼が旨い秋刀魚を味わった日と同じような風だったのかも知れない。

詩画集「ローンサム・ハヤト」には、こういう歌もある。
「独活三葉山葵 筍 紫蘇茗荷 思いつつ食む獄食スパゲティ」
独活(うど)、三葉、山葵、筍、紫蘇、茗荷と6つの野菜は、いかにも日本的。そして上の句の十七音は、全部季語のみ。俳句だったら、選者に総スカンを食うね。短歌だからできる遊び。
短歌の中では思いっきり自由でいたい、永遠に自由を取り戻しえない終身刑に服している郷さんの、無意識な願いの現れと思うのは深読みしすぎかな。とりもなおさず、郷さんの歌には、普通の生活では詠めない独特の味がある。
2004.12.01 Comment:0 | TrackBack:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。