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草にさへその名をたづね愛(かな)しむを奥さんとしか呼ばれない日々

                増田啓子『歌坂 逢坂 浄瑠璃坂』
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2006.08.28 Comment:0 | TrackBack:0
消えゆきし「ゑ」の時はどこに孫の知らぬ杳き明治の曾祖母よしゑ(伊勢原市・宇佐美正治)


シベリアから若き父の骨もどり来て七十歳の息子が抱く(名張市・生坂美由希)


缶詰の酸素吾が為たずさえて乗鞍岳にこま草を賞(め)ず(相模原市・尾崎裕美)


寄り倒すその一瞬の写真なり観衆こぞりて黒く口開く(舞鶴市・吉冨憲治)
2006.08.28 Comment:0 | TrackBack:0
踊る輪の人は影より踊りだすその影を踏む人もまた影(新潟市・岩田桂)


老人会のバスの窓にも百姓は波打つ稲の丈目に測る(山形県・清野弘也)


駐車場の「鹿専用」の立て札は「鹿」という名の喫茶店のこと(美唄市・寺澤和彦)


もつれ飛ぶ蝶のふたつがふと別れまたそれぞれの旅をはじめる(館林市・安部芳夫)
2006.08.21 Comment:0 | TrackBack:0
百題を詠まむとすれば通りゃんせ日暮れて遠し歌の細道
2006.08.21 Comment:0 | TrackBack:0
西中眞二郎さんの「しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳」にて、題詠100首「037:花びら」に投稿した歌を選んでいただきました。
西中様、ありがとうございます。

題詠百首選歌集 その41





<037:花びら>
花びらを天日に焼かせ向日葵はあの八月の墓標のごとし
2006.08.20 Comment:0 | TrackBack:0
本歌
「馬を洗はば馬のたましひ冱(さ)ゆるまで人戀はば人あやむるこころ」(塚本邦雄『感幻楽』)


・ひと恋はばひとを殺むるこころとは風に乱るる夕菅の花(道浦母都子『ゆうすげ』)
2006.08.20 Comment:0 | TrackBack:0
まつすぐに素朴にいつも生きて来し吾をみじめと思ふことあり

                   片山広子
2006.08.16 Comment:0 | TrackBack:0
何処より「乙女の祈り」聞こえくる白サルスベリ揺れてる向こう
2006.08.14 Comment:0 | TrackBack:0
逃げた亀さがす張り紙おさな子は甲羅の欠けもしっかり描く(春日井市・伊東紀美子)


どこからが故里の空廃村となりてますます澄み透る空(伊那市・小林勝幸)


反戦の歌など作る有り余る食とものとに日々囲まれて(坂戸市・山崎波浪)
2006.08.13 Comment:0 | TrackBack:0
二進法に今もなじめず朝の露集めしガラスの小瓶を降りぬ

銀河祭に出会ふ星星もしかしてエラノス会議に集ひし魂(たま)や

月いでて気炎の上がる男らの彫り深くしてソフィストの貌

問答やがて対話に収まりぬ「あつかぜいたる日」雲解けゆく

遁走は明日にしよう月の船 うす雲曳きて消えてしまひぬ

酢浸しの黄菊を食めるわが家族月平線に見られゐるやも

いまここに呼んで呼ばれて家族なす幾世をかけて叶ひしことよ

満ちるがに引くがにうねる葉擦れ音夜すがら届くアルテミスの知恵



*エラノス会議
1881年ロンドンでオルガ・フレーベ=カプテインに創立された哲学、思想、心理学などを話し合うための営み、学会のようなもの。

*ソフィスト
紀元前5世紀ごろのアテネを中心として活躍した職業的知識人のこと。「知恵のある人」、「知識のある者」という意味。

*あつかぜいたる(「温風至」)
7月7日~11日を、七十二候で 「温風至(あつかぜいたる)」と言う。
南から暑い夏を連れてくるように季節風が吹くこと。

*アルテミス
ギリシャ神話に登場する女神。ゼウスとレトの娘でアポロンの双子の妹(あるいは姉)
2006.08.13 Comment:0 | TrackBack:0
ほのあかき腕持つ人ぞ恋しけり唐人屋敷に灯ともすころは
2006.08.11 Comment:0 | TrackBack:0
東京に空のある日や夏木立(神奈川県・中島やさか)
2006.08.10 Comment:0 | TrackBack:0
公園まで五キロの道を鉄棒に八十キロをぶら下げに行く(宗像市・巻 桔梗)



夏の午後待ってるバスはまだ来ない汗ばむ硬貨はふたつ年上(越谷市・高間恭子)



虫たちが出遭う災難天の蜘蛛地の蟻地獄人の気紛れ(西海市・前田一揆)
2006.08.09 Comment:0 | TrackBack:0
西中眞二郎さんの「しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳」にて、題詠100首「034:シャンプー」「035:株」に投稿した歌を選んでいただきました。
西中様、ありがとうございます。

題詠百首選歌集 その38
        その39




<034:シャンプー>

無防備に首さしだしてシャンプーをさせる裸の背にも親しむ


<035:株>

在りし日の父は聞きにき毎日のラジオが告げる株式市況
2006.08.08 Comment:0 | TrackBack:0
花びらを天日に焼かせ向日葵はあの八月の墓標のごとし(*原爆忌によせて)
2006.08.02 Comment:0 | TrackBack:1
ゆうやみに海の光はおとろへてフランス窓打つ白我来てゐる

ドンナ・フガータ白葡萄酒の大瓶はつめたき汗を纏ひて立てり

          ※ドンナ・フガータ・・・逃げた女


極月のラピス・ラズリの月の夜は解き流したる髪より冷えぬ

茫漠に居らず茫洋にゐるひつじ趾(あしゆび)冷ゆる夜に数ふる

琺瑯の鍋にココアを温めて恋猫のこゑ、のように甘くす

白玉の秋なほ暑き街上を漂泊の帽子かむりて行かな

熱き缶ひとつ吐くまでつつしみて自販機前に立ってゐるなり

朝の雨のひかりの雫こぼしをへ泣き足たひたる椿はしづか



        渡 英子『レキオ』より
2006.08.01 Comment:0 | TrackBack:0
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