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逆縁の吾を恐れてママ友は面(おも)ふせて過ぐスーパーの前
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2007.03.31 Comment:0 | TrackBack:0
強運の手相と言われ其れはいつ生かされるだろう今日も掌(て)を見る
2007.03.30 Comment:0 | TrackBack:0
毎朝を必ず揺れる切換えのポイント越えて今日も運ばれる
2007.03.29 Comment:0 | TrackBack:0
2月号掲載の一首に歌評をいただきました。


冬薔薇は風にひらきつ指先をすべらせゆきし肌の恋しも







2007.03.28 Comment:0 | TrackBack:0
麻痺の夫(つま)と目の見えぬ老母(はは)を左右に置きわが老年の秋に入りゆく

           斎藤 史/『ひたくれなゐ』
2007.03.27 Comment:0 | TrackBack:0
六年の介護終わりに近づきて昏睡つづく母の髪梳く(東京都・後藤京子)


家族らの喝采浴びて庭先に襁褓を外し幼なゆまりす(奥州市・菅原幸子)


合格を祖母と味わうむらさきの立坪菫の粥を食べつつ(市川市・星 郁)




無意識に家族の歌を3首取っていました。

六年間の介護が終わりに近づく・・・すでに納得して来られたことでしょうけれど、やはり寂しさが湧き上がってくる、それと、やっと肩の荷を下ろせるというような安堵感と、そんな達観した思いを感じました。

立坪菫(たちつぼすみれ)って食べられるんですね~。知らなかった。
2007.03.26 Comment:0 | TrackBack:0
山のうへに、かそけく人は住みにけり。道くだり来る心はなごめり

            釈 迢空/『海やまのあひだ』
2007.03.21 Comment:0 | TrackBack:0
獣めく夜もあった
にんげんもまた獣なのねと
しみじみわかる夜もあった

シーツを新しくピンと張ったって
寝室は 落ち葉かきよせ籠もり居る
狸の巣穴とことならず

なじみの穴ぐら
寝乱れの抜け毛
二匹の獣の匂いぞ立ちぬ

なぜかなぜか或る日忽然と相棒が消え
わたしはキョトンと人間になった
人間だけになってしまった



    茨木のり子/『歳月』
2007.03.20 Comment:5 | TrackBack:0
珍しく雉の番(つがい)が歩きおり晴れ着の雄と野良着の雌が(名古屋市・諏訪兼位)

豆腐屋が喇叭を鳴らしゆく夕べゆらりと裏返りそうだ、私が(京都市・箕坂品美)

ガラス器にはげしく水を吸いながら沈黙深くヒヤシンスあり(相模原市・岩元秀人)




朝日歌壇で私が注目しているお一人、鶴田伊津さん(短歌人所属)が2首掲載されていました。


早春は木に咲く花の多くあり子を抱き上げて触れさせんとす

階段を一段一段のぼるのも子には冒険ひかりの方へ
2007.03.19 Comment:0 | TrackBack:0
抜けし歯を屋根に投げしは遥か遥か希望に満ちし小学生われ

            大山敏夫/『なほ走るべし』
2007.03.17 Comment:0 | TrackBack:0
丁寧語敬語にてものをいふ会の酒不味ければはやばや帰る

                秋葉四郎/『新光』
2007.03.14 Comment:2 | TrackBack:0
歌人・奥村晃作さんの日記に紹介されていた小川佳世子さんの『水が見ていた』から。



春号。中吊り広告の福山雅治(フクヤマ)と見つめ合ったまま二駅を行く


冬空は白いものだと思ってた海に開ける横浜は青


身体(からだ)ごとああ大きな百合になってあなたを浴びて開ききりたい



「福山雅治と見つめ合ったまま」の歌、楽しいですね。福山雅治でなくてもいいけど、たとえばオダギリジョーとか。でも、見つめあうなら福山がいいかも。


横浜の空だけが青いはずないけども、確かに冬の横浜の空は青くてきれいですよ。作者は冬空が白く見える町に住んでおられる(おられた)のでしょうか。雪が多い町?


「あなたを浴びて開ききりたい」にノックアウトされました。素敵すぎます~。私もからだごと百合になってみたい。そして「ああ」なんて熱い吐息をはいてみたい。なんて思いました。
2007.03.13 Comment:0 | TrackBack:0
めりはりの無き冬過ぎて春らしい春待つ心仮初めならず(能代市・佐々木克子)

去年の今日車庫の雪下ろししていたり今年はふきのとう摘みに来ており(秋田市・千葉白杉)

お隣へお裾分けせし大根が葉も旨き漬物となって戻り来(岐阜市・青山武美)
2007.03.12 Comment:0 | TrackBack:0
今日は、短歌人の東京歌会に行ってきました。
小池光さんを見たい!というミーハーな動機もあり(笑)
司会は小池さんと志村美佐子さん。私のお隣は砺波 湊さん。目の前に酒井佑子さん。酒井さんのお隣は有沢蛍さんでした。
酒井佑子さんといえば、朝日新聞の『折々のうた』に取り上げられた「犬のひとり歩き・・・」というお歌を思い出し、「おおー、この人が」とちょっとドキドキ。

詠草は54首。1時から始まって終了は5時をちょっと過ぎていました。
皆さんの読みの深さ、真剣さ、また博学ぶりに圧倒されつつも楽しい4時間でした。
研究会には不参加。穂村弘さんがいらしていたので、お話を伺いたかったですが、残念。



目に寄せてコロコロを見る猫四(し)匹人ふたりあはれ一日の塵(酒井佑子)


ウチってさフクザツなのよ 嬉々として横溝ばりの家系図を書く(砺波 湊)


籍を抜くために訪ねし蛇窪の果てなく続くアーケード街(有沢 蛍)

   *「籍を抜く」は、離婚ではなく本籍を抜く、の意だったそうです。
2007.03.11 Comment:0 | TrackBack:0
にんげんの白髪はここまで澄むだろうか初めて植えた白チューリップ

年ごとにウェーブきつくなる髪をかきあげながら如雨露を満たす

うすむらさきに染まった指で取る電話あなたの声がよくきこえない

恥ずかしいいくつものことよみがえりパンジー・ビオラ花がらを摘む

かすかなのどの痛みをあなたと分かちあいシャープ、フラット、春の風邪ひき

いまもまだゆるせない名の何人か春植え球根並べるベランダ

ほどくように螺旋階段おりてゆく春の頭痛が追いかけてくるよ

「肩が凝っているね」とあたたかな指わたしもほっくりやわらかな土



             3月9日朝日新聞夕刊より
2007.03.10 Comment:0 | TrackBack:0
三月の雨しづかなり生みたての卵二つを双(そう)の手に受く

           雨宮雅子/『夏いくたび』
2007.03.09 Comment:0 | TrackBack:0
三面鏡にのこる女(をみな)を粧ひてあした朝(あした)の寂寥たたむ

             一場久美子/『琴爪』
2007.03.08 Comment:0 | TrackBack:0
足音に寄り来し無数の鯉の口腔(くち)おそろしきまで生きもののくち

             早ふき子/『カフカの椅子』
2007.03.07 Comment:0 | TrackBack:0
新しきニットに首をとおすとき白鳥のごと首を伸ばせり(京都市・敷田八千代)

食洗機備えつければ夕食後妻にチャンネル奪われており(横浜市・椙村忠彦)

あやまらぬ子を叱るのが止まらないごめんと言ってよ誰か止めてよ(東京都・三上美子)



3首目:子育ては真剣に向き合うほど苦しい。理想形に絡め取られて、親も子も苦しい。子どもの自我の発達と、親としての自負から抑制してきた(個人としての自我)が突き上げてきて、衝突してしまう。
そして、そんな自分に嫌悪する。私にも経験がある。
2007.03.06 Comment:0 | TrackBack:0
主語述語あらわれはじめ朝々に子のくりかえす「パパいっちゃった」(東京都・鶴田伊津)

母を忘れわれを忘れしおとうさんあなたの誕生日をわれらは祝う(稲沢市・伊藤京子)

朝あさを眼に一、二滴目薬をさすとき春の寒さありけり(広島県・荒巻武子)

しっかりと土に根を張る妻と子を鉢に移してはこぶ転勤(福岡市・中島行矢)
2007.03.04 Comment:0 | TrackBack:0
ハクモクレンの蕾が ふくれあがる
木立の下をすべって
襲いかかってくる 飢えたヒヨドリたち
どのふくらみも 熱を帯びて動いている

お茶碗には 煎茶
ちょっと 麩まんじゅうを買ってこよう
といって 出ていった人が
土くれの路を だんだん小さくなっていく
畳には 巻かれた革帯がころがっている

単振動の やさしい風が
幼児の襟のフリルを 揺らしている
世にこれから触れるものは いつも
とても熱くて 皮が薄い

ハクモンレンの花びらが 散りしきる
まぶしい 道のわき
発情し終えた猫が 眠っている
2007.03.03 Comment:2 | TrackBack:0
夢で待つ 逢見てのちの長き日を繰りたたみてもなお遠ければ

吹き溜まる枯れ葉もみじのその上に九日月の光とどまる



2首目は、短歌研究2月号で岡井隆選になった歌「ふきだまる枯葉紅葉のそのうえに九日月の光おきたり」が元歌になっています。
「光おきたり」と「光とどまる」 では、自力と他力ぐらい違いますね。。。(^^;)


2007.03.02 Comment:0 | TrackBack:0
気がつけば半年磨かぬ窓なりし寂しきものはそこここに有る
2007.03.01 Comment:0 | TrackBack:0
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