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題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールされた順に鑑賞させていただいています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。ご容赦ください。

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☆はこべさん
ブログ梅の咲くころから



012:赤
赤とんぼ駐車場にも飛んできて秋が来たこと伝えて回る


045:トマト
農園の朝のトマトをもぎくれし青年の手は土の匂いす


059:ひらがな
降るときはさくらさくらとひらがなで川の流れにふたりの肩に


085:きざし
きざしをば見逃すまいと鉢の中小さな変化大きなよろこび


100:終
有終の美という文字に憧れて百首の歌に今たどりつく



012:赤
赤とんぼが飛んでいるのを見ると「ああ、秋だー」と思う。
殺風景な駐車場にも赤とんぼが飛んできたのを見て、「秋を伝えに来てくれてるんだ」と思った作者。小さな感動を逃さずに詠んでいる。


059:ひらがな
ありなしの風に桜が散る頃は、作者が言うようにひらがなで「さくら」と形容したい。
花筏を見ているふたりの肩にも、ひらりひらりと降りそそぐ。


085:きざし
芽が出てくるのを待っているのだろうか。あるいは蕾がひらくところか。
蝶が羽化するのを観察しているのかもしれない。いまかいまかと待つ楽しみ。
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2007.10.31 Comment:2 | TrackBack:0
累々と死体積まれしひとところ蓮(はちす)ひらきて地を慰むる




広島の平和公園のなかに「平和の鐘」(お寺にあるような大きな釣鐘)があります。
ちょうどそのあたりは、被爆した遺体を山積みにしていた場所だったとか。
鐘を囲むように作られた池に蓮の花が咲いていました。悲しみが沁み込んだ場所を慰めるように。
2007.10.31 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「097:話」「098:ベッド」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。



097:話
いっぽんのメタセコイヤは立ちませり神話の村はけぶるほど雨


098:ベッド
漂流する小舟のようなりわがベッド二匹の猫と寄りあいて寝る
2007.10.31 Comment:0 | TrackBack:0
寡黙なる原爆ドーム鳥かごに形似てると言えばかなしも

070811_1055~01.jpg
2007.10.30 Comment:0 | TrackBack:0
秋晴れの金木犀の花の下時間が匂いながら過ぎゆく(城陽市・山仲 勉)


家を出し息子の部屋の風鈴をときどき妻は指で鳴らせり(東京都・東金吉一)


栗拾う人の姿を影絵にし丹波山里日の暮れやすき(亀岡市・俣野右内)




1首目:「時間が匂いながら過ぎゆく」がすてき。わけなく急ぎ足で行き過ぎがちな毎日、せめて季節を味わいながらゆっくりと歩くひとときを持ちたいものだ。


2首目:進学や就職で家を離れた息子。寂しいと口にする代わりに、妻(母親)は息子の部屋の風鈴を鳴らしてみるのだろう。元気かなぁ。ちゃんと食べているかなぁ。何か困っていないかなぁと、心で案じつつ。


3首目:秋の日はつるべ落とし。栗拾いやきのこ狩りに興じているうちに、すっかり日暮れになってしまうだろう。栗を拾う人の姿が影絵のように見える。絵画のような趣がいい。
2007.10.30 Comment:0 | TrackBack:0
あやまたずその瞬間を鐘は打つ忘るな忘るな死者の声降る(有馬美佐子)




今夏、四十ウン歳にして生まれて初めての広島。さだまさしさんの「夏・広島から」の前日の8月8日から12日まで滞在しました。
上の歌は、8月9日午前11時2分、つまり長崎に原爆が落とされたその時間に、広島の教会の鐘の音が大きく響き渡ったときのことを詠みました。
2007.10.29 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「093:祝」「096:模様」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。



093:祝
吾がための祝福として降りかかる日照雨(そばえ)なるかも目を閉じて受く


096:模様
「おゆびさんの模様」と言いてべたべたとガラスに触れいし子も二十歳なり
2007.10.29 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールされた順番に鑑賞させていただきます。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。ご容赦ください。

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☆西中眞二郎さん
ブログしなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳



005:しあわせ
それぞれの部屋にしあわせある如く団地の窓にもの干してあり


010:握  
お別れの握手をすれば掌に溶け込みそうな小さき手なりき


016:吹 
まだ青き稲穂に夏の風吹きて白川郷は草の香りす


029:国 
ネットにて我が名を引けば若き日の国会答弁突如出で来ぬ


040:ボタン
当世風ギャルと見し子がエレベーターのボタンを押して吾を待ち呉るる


043:ためいき
我が横に坐りたる女(ひと)唐突にためいきつけり夜の地下鉄


054:電車 
金曜の更けし電車に乗りたれば乗客なべて声の大きく








「005:しあわせ」
団地のベランダは一並びになっているところが多く、晴れた日にすべての家の洗濯物が干されている様子は圧巻。その洗濯物にもパジャマあり、作業着、体操服、下着はもちろん、エプロン、幼児の服、布オムツもあるかもしれない。
そんな夥しいほどの洗濯物が干されているのを見て、それぞれの家のしあわせが具現されているように作者は感じている。洗濯物の多さは豊さにも通じるだろう。


「029:国」
自分の名前をネットで検索してみたら、作者本人も忘れていたような事実が出てきて驚いている。ためしに作者のお名前を検索してみたら国会議事録のページにたどりついた。


「054:電車」
金曜の夜は仕事帰りの酔客が多い。そのため、皆、話し声が大きくなるのだろう。作者は久々に夜更けの電車に乗って、叫喚めいた話し声が車両に充満していくのを感じている。
2007.10.29 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「081:露」「085:きざし」「090:質問」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。


081:露
朝露に足裏(あうら)ぬらして戻り来し白猫(はくめう)の目の細きひかりよ


085:きざし
気象図に冬のきざしの顕(た)つ見えて初雪降ると予報士は言う


090:質問
五段階自己評価とう質問に答えあぐねて爪切る夜なが

2007.10.28 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールされた順番に鑑賞させていただきます。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。ご容赦ください。

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☆zoeさん
ブログすりきれ



035:牛乳
みどりいろの昭和牛乳の剥がれ易いラベルが瓶に波打っていた


040:ボタン
牛乳キャップはマリちゃんの服につければボタンになります


041:障
牛乳キャップは障子のマリちゃんの指の大きさの穴もかくせます


042:海
洗面器の穴をかくすように置けば沁み出す海のせんにもなるキャップ


043:ためいき
つかれたという母さんの口に貼りためいきがでないようにもするキャップ




お話仕立てになっているので、ここに5首のみ取り上げるのは暴挙かもしれない。なるべく続いているところを載せたが。

かなり破調で字あまりや字たらずは作者の詠風としても(過去にも破調が特徴的な歌人が幾人もいるし)、鑑賞を進めるにしたがって「これは短歌だろうか?」という疑問が残った。と思うのは、私の頭が固いのだろうか。短歌=みじかうた、だから、お話の断片があってもいいのかもしれない。
2007.10.28 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールされた順番に鑑賞させていただきます。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。ご容赦ください。

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☆ねこちぐらさん
ブログねこちぐら


014:温
恋しきは草の臥所に空の屋根君の腕の温もりひとつ


015:一緒
どこまでも一緒と頬を抱き合う六千年の骸の愛慕


040:ボタン
たとうならほんのボタンの掛け違え有りがち過ぎる恋の終わりは


056:タオル
力つき倒れ伏すともどこからもタオルは来ないひとりのリング


088:暗
大都市の喧噪の中ひっそりと暗闇坂は名のみ残れる


「015:一緒」
今年の始めごろに話題になった「永遠の抱擁」について詠まれたのでしょう。究極のロマンチシズム。化石になるまで固く抱きあった恋人たち。
ほほを寄せ合って見つめあいながら、死の運命をうけ入れたように見えた。「骸の愛慕」が固い表現だったかも。確かにその通りなんだけど。難しい。


「056:タオル」
なるほど。ボクシング戦で選手が倒れたとき、セコンドがタオルを投げれば「棄権」ということ。けれどもセコンドのいない人生では、ひとりで戦い続けるしかない。倒れてもまた立ち上がり敵に勝つか、あるいは再起不能(死)になるどちらか。


「088:暗」
「暗闇坂」という名前の坂は、東京都内に6ヶ所ほどあるらしい。有名なのは麻布にある坂。
昔はうっそうと木々が繁っていたそうだが、今は陽の当たる坂だという。
「ひっそり」に代わる表現があれば、と思うが、うまくまとまっている。
2007.10.27 Comment:0 | TrackBack:0
昨夜は送別会。体調を考慮して飲みすぎないよう気をつけたつもりだが、アルコール分解力がかなり落ちたなぁ。
テレビでNHKBS短歌スペシャルの途中からを見ている。ロケ地の門司は晴れているが、窓の外は降りしきる雨。徒歩十分の動物病院に行かねばならないのに。
2007.10.27 Comment:0 | TrackBack:0
月の夜の煙に影のありにけり(太宰府市・彦坂正孚)



簡潔にして情景の浮かぶ一句。
月見族な私としては親しみを感じました。
2007.10.26 Comment:0 | TrackBack:0
棚は高し引戸は重し蓋は固し夫なき日々のこの不甲斐なさ(岐阜県・棚橋久子)


寝たふりをしつつわが子のなで肩が寝息に揺れるまでを見ている(東京都・春野りりん)


声変わりしゆく息子がわれを呼ぶ野太き声で同志のごとく(松山市・吉岡健児)




1首目:ご主人を亡くされた方だろうか。日常生活を、いかに男手に守られていたかに今さらに気づき、驚かれている。
もっとも普段から夫不在の家庭では、棚付けもビンのふた開けも子が小さければ、妻がやらねばならないわけで。したがって、夫依存度が低く、逞しい妻となるわけであるが。
なあに、そんなに自己嫌悪にならなくても。じきに慣れますよ。自分の力量の範囲で暮らせばいいことです。



2首目:ネット歌会でご一緒したことがある春野りりんさんの歌。
子育てを経験した人なら誰もが共感する。「なで肩」がわが子の特徴を引き出していていい。



3首目:青年となる途上の子に対する戸惑いと喜びが出ていると思う。
男親が子どもを、とくに同性の子を詠んでいる歌はあまり多くない気がするなぁ。
2007.10.26 Comment:2 | TrackBack:0
試写会のブルース・ウィルスみんなしてじっと窮地に陥るを待つ(東京都・津和野次郎)


発泡スチロールの氷水より鋼めく光を放つ秋刀魚をひき抜く(沼津市・森田小夜子)


帰り来てちいさく灯す家明かりただいまと言いおかえりと言う(夕張市・美原凍子)







1首目:ブルース・ウィルスといえば『ダイハード』シリーズに違いなく、作者は試写会で『ダイハード4.0』を見ている。
ブルースウィルス演じるマクレーン刑事が、窮地に陥ってからの息もつかせぬようなアクションがこの映画の醍醐味。「ダイハード」は直訳で「なかなか死なない」というそうだが、なかなかどころか大怪我をしても「決して死なない」不死身のマクレーンである。
歌意はよくわかる歌。「試写会」が説明になってしまったかも。「みんなしてじっと」は幼い言葉だが、確かに「今か今か」と待っているだろうと思う。



2首目:朝市の風景だろうか。「鋼めく光」の「秋刀魚をひき抜く」が、鞘から刀を引き抜くにも似た一連の動きが美しい。



3首目:ひとりの家に帰って、ちいさく灯す明かり。一人芝居のように「ただいま」「おかえり」と言う。人恋しい秋のさびしさがより感じられる。





*郷 隼人さん*
海見たし泳いでみたし釣りしたし雨に濡れたし落ち葉踏みたし(アメリカ・郷 隼人)


刑務所の生活は想像するしかないのだが、「~したい」がつのるばかりだろうな・・・。
2007.10.25 Comment:0 | TrackBack:0
100:終
交代の儀式終えたる衛兵はまたみぎひだりわかれゆきたり


099:茶
読み終えて傍(かたえ)に置きし短編の凹凸のある茶色の表紙


098:ベッド
漂流する小舟のようなりわがベッド二匹の猫と寄りあいて寝る


097:話
いっぽんのメタセコイヤは立ちませり神話の村はけぶるほど雨


096:模様
「おゆびさんの模様」と言いてべたべたとガラスに触れいし子も二十歳なり


095:裏
表紙裏の署名も古りて西日さす部屋に戯曲のあまた並べる


094:社会
バーチャルな社会に開く窓なるも多種多様なるブログありける


093:祝
吾がための祝福として降りかかる日照雨(そばえ)なるかも目を閉じて受く


092:ホテル
ゼラニウム窓辺をあかく彩りてホテルマロリーの朝あけ易し


091:命
革命の記憶薄れし港町華やかにカリヨン聞こえきぬ


090:質問
五段階自己評価とう質問に答えあぐねて爪切る夜なが


089:こころ
そしてこころはからから渇いていくだろうこの星が水に溺れるころに


088:暗
暗々(くれぐれ)と降りみ降らずみ晩秋(おそあき)に海渡りするアサギマダラは


087:テープ
小刻みなスラーが続く 指合わせ繰り返し聴くレッスンテープ


086:石
宝石を散りばめられし王冠の身に覚えなき重さ思いぬ


085:きざし
気象図に冬のきざしの顕(た)つ見えて初雪降ると予報士は言う


084:退屈
カーニバル雨天中止の退屈はジャックスパロウが海に沈めた


083:筒
掛筒に野菊一輪あるごとくほの明るめるおおははの笑み


082:サイレン
サイレンはただ音として過ぎゆきぬ旅の窓辺のサフィニア赤し


081:露
朝露に足裏(あうら)ぬらして戻り来し白猫(はくめう)の目の細きひかりよ


080:富士
富士に立つよろこび伝うEMAIL東雲の空添えてとどきぬ


079:塔
見はるかす塔のめぐりに口ひらくガーゴイルたちの耳は尖れる


078:経
夏を経て秋に至れる樹の声の色深まるを聴く風の間に


077:写真
一葉の写真のごとき静けさに白猫(はくめう)は背を立てて居たりき


076:まぶた
千年の時くぐり抜け来し夫(つま)かまぶたに月の光溜まれる
2007.10.25 Comment:0 | TrackBack:0
完走しました。ありがとうございました。

2回目の挑戦の今回は、「お題」の縛りのほかに(自分なりの)テーマを設けて詠んでみようと最初に思いました。
なるべく地名を出さずにイギリスを詠むということ。
ところが、イギリスっぽさがなかなか出せなくて四苦八苦でしたが、ふりかえってみればそれも楽しかったです。
場を提供してくださった五十嵐きよみさん、ほんとうにありがとうございました。
2007.10.24 Comment:0 | TrackBack:0
交代の儀式終えたる衛兵はまたみぎひだりわかれゆきたり
2007.10.24 Comment:0 | TrackBack:0
読み終えて傍(かたえ)に置きし短編の凹凸のある茶色の表紙
2007.10.24 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「082:サイレン」「091:命」「092:ホテル」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。



082:サイレン
サイレンはただ音として過ぎゆきぬ旅の窓辺のサフィニア赤し


091:命
革命の記憶薄れし港町華やかにカリヨン聞こえきぬ


092:ホテル
ゼラニウム窓辺をあかく彩りてホテルマロリーの朝あけ易し
2007.10.23 Comment:0 | TrackBack:0
漂流する小舟のようなりわがベッド二匹の猫と寄りあいて寝る
2007.10.23 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「063:浜」「077:写真」「078:経」「079:塔」「080:富士」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。



063:浜
サンダルの形に灼けた足洗ううっすら秋の来ている浜辺

077:写真
一葉の写真のごとき静けさに白猫(はくめう)は背を立てて居たりき

078:経
夏を経て秋に至れる樹の声の色深まるを聴く風の間に

079:塔
見はるかす塔のめぐりに口ひらくガーゴイルたちの耳は尖れる

080:富士
富士に立つよろこび伝うEMAIL東雲の空添えてとどきぬ
2007.10.22 Comment:0 | TrackBack:0
今日、お通夜に行ってきた。
勤務中に倒れたということで、東京本社から社長ほかエリアの偉い方々も来ていたらしい。
遺影の写真が、とてもいい笑顔だった。
2年ほど会う機会がなかったが、「そうだ、いつもあの笑顔で話しかけてくれたなぁ」と思い出した。
最後のお別れに死に顔を見せていただいた。
少し苦しそうには見えたが、まるで眠っているようで・・・。
元同僚たちとの帰り道、一緒に彼女がいないのが不思議だった。
まだ現実とは思えない。

ご冥福をお祈りします。
2007.10.22 Comment:0 | TrackBack:0
いっぽんのメタセコイヤは立ちませり神話の村はけぶるほど雨
2007.10.21 Comment:0 | TrackBack:0
「おゆびさんの模様」と言いてべたべたとガラスに触れいし子も二十歳なり
2007.10.21 Comment:0 | TrackBack:0
表紙裏の署名も古りて西日さす部屋に戯曲のあまた並べる
2007.10.20 Comment:0 | TrackBack:0
カランコエ下駄の響きのような花ああもう長く下駄をはかない(春日井市・伊東紀美子)


飾り置く柱時計のネジ巻きて昭和の居間に帰りたき夜(和歌山県・上門善和)


シャッターの音は霰と降りそそぎ古田は二分余りを黙す(東京都・井上良子)




1首目:「カランコエ」(いろいろな種類があるらしく、花の形も色もさまざま)は、面白い名前の花だなぁと私もつねづね思っていた。カランコロンという音が聞こえるようで。
作者は下駄の響きを連想し、「そういえば、この前下駄を履いたのはいつだっただろう」と感慨にふけっている。
日常生活に下駄の存在が消えている。私も2年ぐらい前に、一度履いたきりだ。


2首目:郷愁の歌。昔の柱時計は、おおきなネジを巻いていた記憶が私にもある。
ぎぃぎぃとネジを巻くのは、本来は時間を合わせるためなのだけど、時間を巻き戻せたらいいなと作者は思う。帰りたいのは、父母、祖父母、兄弟が揃っていた、子どもの頃だろう。
たとえば今より貧しかったとしても、思い出はいつもやさしい。


3首目:時事詠のくくりにはいるだろうか。早ければ数年後には、意味がわからなくなってしまう可能性が強い分野の歌だけれど、古田選手の引退記者会見の様子を的確に描写している。
知性的でいつも冷静なイメージのある古田選手だが、感極まってしのび泣く姿は骨太の凛々しさを感じさせていた。
2007.10.20 Comment:0 | TrackBack:0
今日午後、前の職場でお世話になった女性が亡くなった。
水曜日、仕事中に倒れて・・・くも膜下出血だったらしい。
まだ41歳。シングルマザーで頑張っていたのに。
どうして彼女が・・・。
命は平等ではない。
もっと生きたいと思っている人がこんなに早く亡くなる理不尽。
運命とわりきれない。

月曜日、彼女によく似た後ろ姿を見かけた。
彼女だったのかもしれない。
まさかと思ったけど、追いかけてみればよかった。
2007.10.19 Comment:0 | TrackBack:0
しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳にて、題詠「073:像」「074:英語」を選歌していただきました。
西中さん、ありがとうございます。


073:像
西窓に聖母子像をたたしめて夕光(ゆうかげ)はその背を守りたり

074:英語
あかねさす昼の眠りに英語もて道を訊きたり迷子の吾は
2007.10.19 Comment:0 | TrackBack:0
木曜日はシンドイ。とくに病み上がりには。
寝込んでいた間に変わったことのもうひとつは、日没がものすごく早くなったこと。
おかげで楽しみが減ってしまった。
帰り道に道端の花を見たり、空の雲を見たりする・・・。
まあ、しょうがない。
また別の楽しみを見つけよう。
秋には秋の、冬には冬の、それぞれの季節の楽しみ方。
それが必ずあることは既に知っているから。
2007.10.18 Comment:0 | TrackBack:0
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