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つかのまを並び歩けり黄色(おうじき)の葉のひとひらを互(かたみ)に拾い(佐山みはる)
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2008.02.29 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆nnoteさん
ブログ 題詠blog2007,nnote


006:使
使わない食器や家具が増えてゆく架空の男と暮らし始めて

022:記号
「名字など記号に過ぎぬ」婚姻の朝にヤマザキナオミは消えた

028:カーテン
未だひとの妻でいようか曖昧な境界ゆらす白いカーテン

046:階段
降りてゆくだけの螺旋階段が在るよ種に還るひとたち

090:質問
質問の正しい答え見つからず子の眼に映る自分見おろす


***

006:使
ミステリーな歌。「イルマーレ」(リメイク版)のように、時空を超えた恋人か?
現実は、単身赴任の夫だったりして(苦笑)

022:記号
私は、「名前は、他者と区別するための記号」と思う。記号だからこそ、納得できる名前でありたいとも思う。

028:カーテン
カーテンは、簡単に境界を作ることができるけれど、とてもはかない境界線。
「ひとの妻」と「白いカーテン」があっている感じで良い。

046:階段
上ることのできない階段は、死に向かっていく「一生」ということだろうか。意味深い歌。
意味としては「在るよ/種に還るひとたち」ということだろう。句割れと1音足りない不安定さが、不思議な感覚を呼んでいる。

090:質問
じっと見上げている子の瞳の中に、映っている作者。「自分見おろす」に哀愁。
2008.02.29 Comment:0 | TrackBack:0
20080229205403
青空に見えるけど、これは今日の夕方の空。「青焼け」と私は呼んでいる。
丘の道を辿って帰る彼誰どき、無音の一瞬が訪れることがある。空に機影もなく、鳥の羽ばたきさえ聞こえない。世界でただ独り、真空の中にいるように感じる。ほんの短い時間なんだけれども。
2008.02.29 Comment:2 | TrackBack:0
諦念はまだ身につかず冬をこそ星流れくる夜を願わめ(佐山みはる)
2008.02.28 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆あいっちさん
ブログ 題詠100首blog-あいっちのうたあそび。


038:穴
この部屋のどこかに穴があいていてやる気やピアスをときどき失くす

053:爪 
フルートのキィを押さえる指さきに爪の伸びいる感覚のあり

071:鉄
鉄棒をまっすぐ握る少年の今日はぐるんと回れる気配

089:こころ
空回りしやすいこころを連れ出してうんと明るい海を見にゆく

097:話
鬼灯は今でもきっと鳴らせると祖母は言いたり昨夜の電話に


***

038:穴
そうか、きっと穴は私のうちにもあるなぁ。他にも、町のいろんなところに開いていそうだ。

053:爪
作者ならではの身体感覚。指を使う(仕事)人の爪は伸びが速いし。

071:鉄
ほかの題で、ゆうぐれに鉄棒の練習をするという歌があったので、作者はふだんから少年の様子を見ていたのだろう。「今日は回れる!」と感知している。
2008.02.28 Comment:0 | TrackBack:0
火をもいで来たる指かもひさかたの雨降る逢いに大きなる手は(佐山みはる)
2008.02.27 Comment:2 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆花夢さん
ブログ 花夢



005:しあわせ
しあわせを語りたがってぽけっとの飴がこんなにどろどろ溶ける

007:スプーン
さみしさを乳白色のスプーンで掬い取られてすこし震える

012:赤
敏感に察してしまう夜のために赤い金魚を飼いたくなる

031:雪
許されていい頃なのに雪どけの水は澱んでまだここにある

056:タオル
ときどきはおさない記憶の薬莢をタオルケットにくるんで眠る

064:ピアノ
自意識の骨がとおったゆびさきでピアノを強く強く奏でる

065:大阪
あのひとの胸にもたれて耳をすますと内側に満ちる大阪

087:テープ
冬さむいさむいと言っていちはやくわたしの矛盾をテープでふさぐ

097:話
温かいものが欲しくてガスコンロに途切れ途切れの会話を焼べる

099:茶
秋が来てあまく熟した思い出を熱い紅茶のなかに溶かす


***

012:赤
なんだか、この気持ちわかる気がする。わけのわからぬ寂しさを感じる日、私はマティスの「金魚」(絵)を思い浮かべる。

056:タオル
「記憶の薬莢」が面白い。

087:テープ
知らないで済むことや気づかないでいられることに、目を向けないために。

097:話
「温かいものが欲しくて~会話を焼べる」というまぶしい表現にクラクラしました。いいです、この歌。
2008.02.27 Comment:6 | TrackBack:0
掲載される位置が毎号違うわけを、最近になって知った。所属欄(私の場合は会員2)のトップとラストの目立つポジションは、良い作品ということだそうだ。ちなみに、私は今月号は真ん中あたり。悪くもないが良いのもないと言うことになるか。確かにそんなもんだ。
2008.02.26 Comment:2 | TrackBack:0
ひとりごとぽそりこぼして昏るる日のぽそりが部屋のすみっこにいる(夕張市・美原凍子)

足跡のまだ無き雪を踏みて行く祇王寺までの息の冷たさ(松山市・岩林淑子)

わが読みたき新聞膝に図書館の椅子にふかぶか眠れる男(静岡市・井口敏子)


***

1首目:ぼそっと、ではなく、「ぽそり」とひとりごとを言っている。ぼそっとは、作中人物のまわりに人の気配を感じるが、「ぽそり」はまるっきり一人でいると私は感じる。さっきのひとりごとが、部屋のすみにまだいると感じてしまう孤独感が際立っている。

2首目:早朝か。あるいは、あまり人通りがない場所。「祇王寺」はあまり効いていないようにも思えるが、観光地(祇王寺は京都の?)だろうか。雪寒の足元が悪い日に好んで行くのは、よほどの風流好みか。どうしても行かなくちゃいけない理由があるのだろう。
「息の冷たさ」という実感が良い。

3首目:新聞に限らないが、図書館に限らないが、そういうこと(ちょっとした不幸)って確かにあるよね~と共感した歌。作者の残念な思いが「ふかぶか眠れる」に表れていると思う。
2008.02.26 Comment:0 | TrackBack:0
亡くなられた方がおられたとは。おいたわしい。どうか安らかに。ご冥福をお祈りします。

ブログのテンプレートを変えたら、文字が潰れて読みにくいと感想を頂いた。文字の大きさを少しいじってみたが、これでいかが?大きすぎない?

明日はまた荒天らしい。
2008.02.25 Comment:3 | TrackBack:0
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作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆木下 奏さん
ブログ ブログ・キ・カーデ

001:始
始まりが音も立てずにやってきて終わりの合図を待ち侘びている

049:約
脳内の約半分が嘘ですと分析している脳内メーカー

083:筒
封筒を開けてワタシの白の中泳ぐ言葉は24色



***

049:約
知っている人はよく知っている「脳内メーカー」。意外にあたっていると言うひとが多い。

083:筒
「ワタシの白」がわからないが、「言葉は24色 」が良かった。
2008.02.25 Comment:0 | TrackBack:0
載っていた迷惑チェーンメール(白血病の幼児に輸血を)、私も金曜日に受信していた。送信してきたのは同僚。私はどうもこういうのに不信感があるので、次に回すことはしなかったが。
人の良心を弄ぶ悪戯が、ネットやケイタイによって大規模なトラブルになっていく。
2008.02.24 Comment:0 | TrackBack:0
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☆素人屋さん
ブログ 素人屋雑貨店


006:使
使うはずないひと言を爆弾のように抱えて今逢いにゆく

007:スプーン
見え隠れする結論はくるくると回り続けるスプーンの先

008:種
確執ある隣家の庭へ春スミレ 種を運んで涼やかに咲く

019:男
こんな時何を優先するだろうブルースハープ吹くあの男(ひと)は

029:国
逢えないと知るためだけに降りてみた西武国分寺線恋ヶ窪駅



***

006:使
「使うはずないひと言」を「爆弾のように抱え」て「今逢いにゆく」だ。
「爆弾のように」がうまいと思った。

007:スプーン
カップの中の「結論」が、スプーンでかき回されて見え隠れしている。これも良い表現。

008:種
隣人を愛せよ、とは言うものの。作者の庭のスミレが、(風に運ばれて)こぼれ種して、その隣人の庭にも咲いている。植物は、あるがままを受け入れて、それでも咲く。

019:男
ふと思い出す人。いえ、ふと、ではなく、なにかにつけていつも思い出す人なのだろう。

029:国
「恋ヶ窪駅」が効いていると思う。
現実には、逢えないとわかっていても。万が一と心の隅で期待しつつ。そうして、やっぱり逢えない現実を諾うしかないときもある。
2008.02.24 Comment:0 | TrackBack:0
一週間だった。木曜日、早退してミュージックフェアの公開収録に東京国際フォーラムに行き、金曜日は同僚と定例の飲み会。
春一番が吹き荒れた今日は、一日こもってやっと高瀬賞(短歌人会新人賞)の応募15首を書き上げた。ふう。こんな付け刀ではいかんだろう。

2008.02.23 Comment:2 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
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☆こはくさん
ブログ プラシーボ


003:屋根
画用紙の半分以上が屋根だったアキラが出した夏の宿題

006:使
機微のないことばを植えて使用済みカートリッジは回収箱へ

018:酸
聞きわけのよさをうたがう日もあって焦がさぬように酸っぱさを煮る

076:まぶた
わからないままがよかった夕焼けが染めるまぶたをぴりりとはがす

088:暗
少しずつわからなくなる 暗がりが吐き出す音にしたがいながら


***


003:屋根
夏休み、どこにも行かなかったのかな。高層階に住んでいるのだろうか。塾漬け(夏期講習)か。
児童心理学ならどんな診断になるんだろう。

006:使
これもまたいろいろ想像させる歌である。「機微のないことばを植えて」にこころ震える。

018:酸
「酸っぱさを煮る」が面白い。

076:まぶた
ぴりりっと剥がしてみたい。

088:暗
「暗がりが吐き出す音」を想像してみる。
2008.02.23 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆長谷川智さん
ブログ 鳥のつぶやきα



004:限
楽しみにしていたチーズ期限切れ二度と無いよう彼氏を替える

022:記号 
なにもかも粒子となって手元には記号化された恋愛話

031:雪
ましましと雪の下から笑い声新調したブーツを舐めるな


***

004:限
彼氏は約束を果たさない(果たせない)人なのか。
二人のディナーに用意したとっておきのチーズが期限切れになるなんて、、、、。
遠距離恋愛かも。「二度と無いよう彼氏を替える」が面白かった。

031:雪
一読、面白いと思った。「ましまし」が楽しい。でも下の句の破調がキズ。
2008.02.22 Comment:0 | TrackBack:0
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☆岡元らいらさん
ブログ 3+1-題詠blog2007


010:握
握ったら壊れてしまうし開いたら逃げてしまうし弱ったものです

057:空気
今もまだ空気不足の自転車を走らせてますもう元気です

067:夕立
夕立が世界を少しだけ濡らす乾いた僕らがまた泣けるよう

081:露
永遠が発露している 失ったものを抱いて目覚めた朝は

090:質問
誰からも聞こえないよう質問に答える「世界はさみしいですよ」



***

010:握
「弱ったものです 」とは言いながら、言ってもしょうがないという風な、飄々とした面白さ。

067:夕立
そうなんだ。夕立はやさしいヤツだね。

081:露
「永遠が発露している」に惹かれる。
2008.02.21 Comment:0 | TrackBack:0
青木、黄楊、黐(もち)、南天にピラカンサ啄む順序あるらし木の実(蓮田市・斎藤哲哉)


退院の夫は金魚に餌をやり木々に水まき靴を脱ぎたり(寝屋川市・東谷博子)


何となく口数少なになりし夫今宵は鮟鱇鍋がよからむ(東村山市・岡本和子)



1首目:発見の歌。
そういえば、京都・真如堂の住職さんのホームページにも、この歌に似たようなことが書かれていた。今年はかえでの実がたくさんついたおかげで、南天がまだ食べ荒らされないで残っていると。かえでの実は鳥たちの好物らしい。もう雪で全部散ってしまったようだが。

2首目:こちらは観察の歌かな。退院を待ちわびていた夫。家に上がるまえに、気がかりだったことを済ませているのだろう。その背中から退院の喜びを感じ取っている。

3首目:相手を気遣う夫婦愛が見られる歌。「鮟鱇鍋」が雰囲気を出している。
作者は、NHKBSの短歌大会で何度か入選されている方だろう。覚えがあるお名前だ。
2008.02.20 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆夏瀬佐知子さん
ブログ 夏瀬佐知子の小説のつもり日記


013:スポーツ
スポーツに明け暮れていた思春期となんら変わらぬわれのうちかな

016:吹
吹く風がやっと追い風そう思い走る走るよ独りで走る

020:メトロ
メトロとは言わない国に住みたいと意識し始め黄昏てゆく

027:給
給わりし星まわりなら否が応あるがままよとハナミズキ咲く

084:退屈
そうやってひとのあくびは責めるのにわたしの話、退屈ですか


***

013:スポーツ
ハートはあの時の少女のまま。

016:吹
チャンスに後ろ髪はないという。短い前髪をしっかり掴め。


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夏瀬佐知子さんの第一歌集「月に吠える ふり」(2005年風媒社より)
荻原裕幸さんが、ブログに感想を書いておられます。
2005年12月3日の記事です。
2008.02.19 Comment:0 | TrackBack:0
20080220021829
新宿へ。今日は談春さんの独演会。昨日は友人と食事。
3月からまたライブが多くなるので、落語はこれで暫くお休みしよう。

昨日、食事をしたビルの前の道が「東京マラソン」のコースだったそうだ。
写真は、南口の某百貨店13階からの眺め。公園の緑が見える。
2008.02.19 Comment:0 | TrackBack:0
水切の何と冷たい花鋏(吉川市・黒木幸枝)
2008.02.18 Comment:0 | TrackBack:0
短歌研究2月号「鴨長明『無名抄』名言集」より

一、題の心を得べき事

歌は題の心をよく心得べきなり。
 『無名抄』は冒頭に「歌は題の心をよく心得べきなり」と切り出す。歌合せが専ら、歌の場になってきた当時、歌イコール題詠でもあった。現在、題詠というと、「桜」とか、題の言葉を入れて、あとは自由に詠めばいい。当時は、言葉によるのでなく「忍ぶ戀」といった題が出れば、その心を詠むのである。いかにその心を深く詠むか、が勝負のポイント。共通の趣向を下敷きにしたテーマ制作ともいえる。自由でないことが、むしろ面白いのだ。―花山多佳子―
2008.02.18 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
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☆水野月人さん
ブログ 新月の夜に

009:週末
幸せが逃げたがってる週末に来るパレードに紛れてお行き

028:カーテン
記憶とは流動的でカーテンに拾ったボタン縫い付けてみる

039:理想
新しい靴も買ったし理想的な風が吹くまで鳥にはならぬ

049:約
さようなら忘れっぽくてよかったね約束なんて初めからない

069:卒業
犯罪はしないさだって高校の卒業アルバム不細工だもの

078:経
経験があなたを変えてしまうなら逢えないあいだ凍っていてね

088:暗
もう暗記するほど読んだメールだからいまさら消去したって遅い


***

009:週末
幸福は、どうして永久に留まってくれないんだろう。行くのなら、気づかないうちに行っておくれ。どさくさの最中に。

028:カーテン
ボタンは、暗示として存在するものかもしれない。

039:理想
ああ、私も風を待っているのかも知れないな。

049:約
はじめからなかった。そう思えば、あきらめられる。

069:卒業
そういえば、犯人の昔の写真を出している報道ニュースって結構多い。

078:経
変わらないでいてほしいから。いっそのこと凍結保存してしまいたい。

088:暗
消したって、忘れないんだから。
2008.02.18 Comment:2 | TrackBack:0
20080217234634
2月はまだ冬。顔が突っ張る寒さなのに、光は春を思わせる。

先々月、クリーニングに出したトレンチコートのライナーが無いことに今頃気づく。家捜しもしたけど見つからないので、お店に問合わせたら、「初めから付いてなかったのでは?」と言われて落ち込む。嗚呼。
2008.02.17 Comment:0 | TrackBack:0
75人目のゴールは、黄菜子(現在は佐山みはる)でした。というわけで自選10首です。



036:湯
湯にひらく花茶のあわき黄金に黙し疲れしくちびるを寄す

037:片思い
現し世のまた逢う日までの片思い白きカップの口紅ぬぐう

046:階段
めくるめく螺旋階段下りゆけばたましいは身にはつか遅るる

047:没
今し日は没(い)りゆくところ さびいろの翼ひろげて一羽飛びたつ

053:爪
龍の爪思わせる雲ゆうぞらに銀をこぼして明日は雨降る

074:英語
あかねさす昼の眠りに英語もて道を訊きたり迷子の吾は

078:経
夏を経て秋に至れる樹の声の色深まるを聴く風の間に

081:露
朝露に足裏(あうら)ぬらして戻り来し白猫(はくめう)の目の細きひかりよ

093:祝
吾がための祝福として降りかかる日照雨(そばえ)なるかも目を閉じて受く

100:終
交代の儀式終えたる衛兵はまたみぎひだりわかれゆきたり
2008.02.17 Comment:0 | TrackBack:0
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☆田崎うにさん
ブログ 楽し気に落ちてゆく雪


006:使
不器用に鼻先使う子ゾウらが水辺ではじめた虹のかけあい

022:記号
乾季には埋めた記号を辿りつつ水を旅するアフリカゾウは

036:湯
真夜中にカバはほんのり湯気をたて川面に映る月をみている

039:理想
近すぎて見えないものもあるんだね 理想のツノをさがすクロサイ

041:障
障りなく深まる夜をフクロウは退屈すぎてまた眠れない

061:論
メスたちに論破された夜ボスザルはすこし離れて三日月をみた

070:神
いとなみが神話になってしまうから設定温度を2℃下げる
 
***

006:使
「虹のかけあい」が良い。わたしも仲間に入れて。

039:理想
「ハリネズミのジレンマ」ならぬ「サイのジレンマ」かな。持っているのに気づかない不幸。

041:障
フクロウは万年不眠症なんだ。

061:論
女系家族の中で居場所のないお父さんにも似て。ボスザルの背中に哀愁ただよう。
2008.02.16 Comment:0 | TrackBack:0
談春さんの独演会を聞きにいった。この前の開口一番は、弟子の春太さん(なかなかイケメンです)、今日はこはるさん(女性)。可愛い男の子と間違えた(^_^;)

小田急線のS学園前駅を過ぎたあたりで、郊外の景色に変わる。線路ぞいに、まだ雪が残っている所もあった。
2008.02.15 Comment:0 | TrackBack:0
題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆翔子さん
ブログ 花こみち

010:握
どこででもスカートの裾握りし娘いつのまのやら母となりいし

027:給
仕方なく迎えた嫁が泊まりきて給仕する手の白さ眩しき

086:石
すっぽりと睡蓮鉢が呑みこんだ青空の底小石きらめく


***

010:握
嫁いだ娘を思う母心。「いつのまのやら母となりたる」としたほうがよかったかな。

027:給
もう1首、お嫁さんが出てくる歌があったが、やはり嫁と姑はライバル同士なのかな。
「手の白さ眩しき」に嫁への嫉妬が見える。

086:石
文句なく美しい情景。水底の小石まで目に留めていて良いと思う。
2008.02.15 Comment:2 | TrackBack:0
いま何かと話題の中国では「情人節」と言うらしい。情人とは恋人のこと。
中国のバレンタインは、男性から女性に花(主にバラ)を贈る習慣があるそうだ。バラはすぐ売り切れるので、予約しないと手に入らないこともあると言う。
まさか、義理バラもあるのかしら?
2008.02.14 Comment:0 | TrackBack:0
「きりころじっく2」で、拙歌をいくつか取り上げていただきました。


078:経
夏を経て秋に至れる樹の声の色深まるを聴く風の間に

081:露
朝露に足裏(あうら)ぬらして戻り来し白猫(はくめう)の目の細きひかりよ

093:祝
吾がための祝福として降りかかる日照雨(そばえ)なるかも目を閉じて受く

096:模様
「おゆびさんの模様」と言いてべたべたとガラスに触れいし子も二十歳なり

100:終
交代の儀式終えたる衛兵はまたみぎひだりわかれゆきたり





さて、きりこさんが11月1日から始められた百題鑑賞、本日めでたくゴールされました。

きりこさん、お疲れさまでした。
拙歌を何度も取り上げていただき、ありがとうございました。

きりこさんの鑑賞コメントには、作歌のヒントになることや心得も書かれています。題詠に参加されなかった方も、「きりころじっく2」を読んで参考になさるといいと思いますよ。
2008.02.14 Comment:2 | TrackBack:0
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