クーラー苦手な我が家(冷房病家族です)も、ここ数日の暑さに負けて、とうとうつけてしまいました。

今日あったアリエナ〜イ出来事。駅の階段を上がっているとき、2、3段下にいた女性のペットボトルの水が、なぜか私の腰から足にかかったこと。水だったのが救い。
2008.07.14 Comment:4 | TrackBack:0
「蛇の衣」    伊藤 一彦


瀬の音を左右の耳に集め立つ吊橋の上にまなこつむりて

不祝儀のごとき暗紅のおきなぐさ雨の日を閉ちをれば寂しも

へつつひのかたちの春の雲うかぶ少しまじめに生きすぎしかな

鬼房の「鬼」より「房」の恐ろしき春の宵ふくらみてくる

胃の中を蟻が歩いて気分悪いと七歳が母に言ふ時代なり

窓の外いつも見てゐる老嬢に恋せしをとこ皆果てしとふ

面(おも)知れど思ひ出(いだ)さぬ人の名のなづきにはあり霊のごとくに

姫空木いちどきにあまた咲(ひら)きたり音なく白を光にすすぎ

鎮魂の責負はされしそめゐよしの花終へしのち緑かがやく

いつしかに甲老いたれど手のひらはまだ若きなり蛇の衣載す

透ける身の鯒(こち)を肴に木香ふくむ 誰も憎まずいい日いい時

東大寺また薬師寺に行かずともここに菩薩の月光そそぐ


                短歌7月号より
2008.07.14 Comment:0 | TrackBack:0