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短歌研究9月号・短歌研究詠草から高野公彦さんの選後感想の抜粋


決まり文句というものがある。
たとえば、地震で被害を受けた地域が復興工事にとりかかると、「復興の槌音が響き渡る」というような表現をする。新聞やテレビなどは、このような決まり文句を好んで使う。実際はショベルカーが倒壊した家屋を取り壊しているような状態でも、「現場に高らかに響く復興の槌音」などと表現する場合が多い。
決まり文句は、リアリティが稀薄であり、文学から程遠い<死んだ言葉>である。文学の敵と言ってもいい。むろん短歌でも使うべきではない。

    茜より藍に移れる空を背に槌打つ男の棟木に浮かぶ

このあいだ、ある短歌教室でこんな歌に出会った。
この「槌」はなんだろう。金槌とか木槌とか言っていればいいが、何も言っていないから単なる決まり文句みたいな印象を受けてしまう。
リアルさ、というものの追求が足りない歌だと思った。

2007.08.22 Comment:0 | TrackBack:0
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