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12月歌会は題詠でした。お題は「火」。詠草は70首というボリューム。
4時間で70首の鑑賞ができるんだろうか・・・と心配になりましたが、なんとか17時ちょっとすぎに終了。
まず、70首の中から良い評価を受けていたお歌を。



除夜の鐘撞き終へ焚火の輪に入ればはぜる火の粉に浄まるごとし(大森浄子)


ガスコンロの火焔は青き輪をなして十指をここにしずめよという(内山晶太)


火を使はぬ退化の末の種族らしオール電化に暮らすわたしは(本田鈴雨)


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1首目:お正月にふさわしい、わかりやすい歌。わかりやすいというのは、言い過ぎているということでもあるらしい。
「火の粉に浄まるごとし」が良いと思う。

2首目:「十指をここにしずめよ」って、やけどするじゃん!って思ったけれど(単純な私)、先輩方の評では「心を落ち着けよ」という意味だそうだ。勉強になります。

3首目:初参加の本田鈴雨さんの作。面白いと評判が良かった。
人類にとって、火を使うことは進化だったが、オール電化(=さらなる進化)によって、人はいつしかまったく火を使わなくなって(退化して)いくのだろうか。



70首の中をざっと振り返ってみると、比喩で火のような○○とか、火が入った言葉を使っている歌も多かった。「火野正平」(俳優)が出てくる歌が2首あった。

私の歌は、あこがれの酒井佑子さんが次のように評してくださった。
これは恋の歌です。題が“火”ですから、恋の歌が出てきてほしいなぁと思っていたので、嬉しく思いました。
とても良い歌だと思います。
枕詞(ひさかたの)を使って古典的な雰囲気を出しています。
「火をもいで」は思い切った比喩ですが、逢わなかった時間の相手の状況、仕事や生活を思いやっているのがうまく表されていると思います。
「火をもいで」の「もいで」だけが口語で、文語なら「もぎて」になりますが、この歌の場合は「もいで」でよかったと思います



火をもいで来たる指かもひさかたの雨ふる逢いに大きなる手は(有馬美佐子)
2007.12.15 Comment:13 | TrackBack:0
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