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帰省して語尾にうつりし方言のなくなる前に日常は来る(高槻市・有田里絵)


着ながしの会津八一の憩いいし佐久間古書店ついに店を閉ず(新潟市・山田昭義)


はつはるの目にまばゆくも着膨れて観る駅伝の大腿筋よ(東京都・花 美月)




1首目:帰省するとすぐ方言に戻るという人もいるが、故郷を出てからの年数が長くなると、なかなか方言のカンが戻らないという人もいる。
私は後者のほうだが、作者もそうなんだろう。正月休みは、親の顔を見るだけで終わるぐらいの短さ。


2首目:会津八一(あいづやいち 1881~1956)の歌を知ったのは、はじめて奈良を旅したときだった。
「おほてらの まろきはしらの つきかげを つちにふみつつ ものをこそおもへ」(唐招提寺)を読むとき、唐招提寺の円い柱やたたずまいが脳裏に浮かんでくる。ほかにもたくさんの歌を八一は奈良に残したが、もともとは新潟出身だったという。
着流しにセルの丸めがねの写真を見たことがある。いかにも当時の文人らしいいでたち。
新潟市の誇りでもある、この文人へ親しみ、そしてまた(作者にとっても)ひとつの時代が終わることの哀愁も感じられる。


3首目:近年、お正月の風物詩とも言える駅伝のことを詠んでいるが、「大腿筋」に注目したところがすごく面白いと思った。
一読では、「まばゆくも」が「着膨れ」にかかるのかと思ってちょっと悩んだ。
2008.02.02 Comment:0 | TrackBack:0
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