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題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆萱野芙蓉さん
ブログ Willow Pillow

001:始
きよらなるあを染み透るまだなにも殺してをらぬひと日の始め

010:握
蜻蛉をひき裂いたこともあるのでせう かうして握りあふこの指で

029:国
夏つばめ窓に来たりて遠つ国の子守歌などわれに聞かせよ

040:ボタン
貝ボタンほのかに光るみづうみの色に暮れゆく夏服のうへ

054:電車
夏しばし雨にやすらふ草はらを二両編成電車がとほる

063:浜
しよつぱさが足りぬとおもふ海浜の午後にまどろむこひびとの髪

075:鳥
鳥縊ることなどはつか考へる鳴らぬ楽器をひざにかかへて


***

001:始
人が生きるとは殺生をすること。単に一日が始まるなんてことは言わず、「まだなにも殺してをらぬ」としたところがよかった。背筋がゾクッとした歌。

010:握
「子どものとき、どんなことして遊んだ?」・・・たとえば、こんな質問をしたとしても、恋人の過去のすべてを共有できるわけもなく・・・それでもふとした時にのぞく「少年」の瞳に、胸の奥がきゅうんとする。熱く指をからめあいながら、私が知らない過去の時間をふっと思う。

029:国
「夏つばめ」「遠つ国」「子守歌」、どれも雰囲気のある言葉。

040:ボタン
「貝ボタン」「みづうみ」「夏服」に郷愁を感じる。日暮れのいっとき、しらしらと光る貝ボタン。「みづうみの色に暮れゆく」という抒情がよい。

054:電車
こちらも郷愁を呼ぶ歌。「しばし雨にやすらふ」が素敵な表現。

063:浜
恋人との関係性が「しよつぱさが足りぬとおもふ」に表されている。

075:鳥
「鳥をくびる」ことを考えたことはないが、どんな人にも少なからず残酷さはあると思う。たとえば、瀕死のゴキブリをさらに打ち叩くことだって。
ダークだけれど、とても惹かれた歌だ。
2008.02.07 Comment:0 | TrackBack:0
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