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ひとりごとぽそりこぼして昏るる日のぽそりが部屋のすみっこにいる(夕張市・美原凍子)

足跡のまだ無き雪を踏みて行く祇王寺までの息の冷たさ(松山市・岩林淑子)

わが読みたき新聞膝に図書館の椅子にふかぶか眠れる男(静岡市・井口敏子)


***

1首目:ぼそっと、ではなく、「ぽそり」とひとりごとを言っている。ぼそっとは、作中人物のまわりに人の気配を感じるが、「ぽそり」はまるっきり一人でいると私は感じる。さっきのひとりごとが、部屋のすみにまだいると感じてしまう孤独感が際立っている。

2首目:早朝か。あるいは、あまり人通りがない場所。「祇王寺」はあまり効いていないようにも思えるが、観光地(祇王寺は京都の?)だろうか。雪寒の足元が悪い日に好んで行くのは、よほどの風流好みか。どうしても行かなくちゃいけない理由があるのだろう。
「息の冷たさ」という実感が良い。

3首目:新聞に限らないが、図書館に限らないが、そういうこと(ちょっとした不幸)って確かにあるよね~と共感した歌。作者の残念な思いが「ふかぶか眠れる」に表れていると思う。
2008.02.26 Comment:0 | TrackBack:0
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