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題詠2007に参加された方のお歌を、ゴールの順に鑑賞しています。
作者様に敬意を表して、私なりに一所懸命コメントしたいと思いますが、的外れな歌評になるかもしれません。

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☆近藤かすみさん
ブログ 気まぐれ徒然かすみ草


001:始
始めからこんなつもりぢやなかつたのカイワレ大根ずんずん伸びる

024:バランス
より多く愛した方が負けになる あいつはバランス良きてんびん座

051:宙
枯れるにはまだ早すぎるくれなゐの千日草を宙に吊るせり 

059:ひらがな
「かすみ」とふひらがなの名のやさしさにまたの一生(ひとよ)を得たる心地す

067:夕立
夕立がやむまでここにゐる人の湯呑みにすこしお茶を注ぎたす

075:鳥
朱(あけ)の色けざやかに立つ大鳥居の脚の傍よりバスに乗り込む

081:露
けさ庭の千草のうへに露おりてアイルランドの歌くちずさむ

087:ガムテープ
ガムテープ剥がして貼つて何回も探してをりぬ家いでし子を

088:暗
帰り来て暗き鍵穴さぐるときほのかに香る木犀の花

092:ホテル
すれちがふ人のだれもが美しきなぞ秘めてゐる鈴蘭ホテル



***

001:始
「こんなつもりぢやなかつたの」が妙にカワイイ歌。

024:バランス
男女の機微において「愛したほうが負け」とよく言われるが、それを「あいつはてんびん座だから」としたところが上手い。

051:宙
「枯れるにはまだ早すぎる」が人生観にも通じると思う。

067:夕立
客人は、たんに雨宿りをしにきた人ではないだろう。ふたりの関係を思わせて巧み。

081:露
もともとはアイルランド民謡だった「庭の千草」という歌があるそうだ。その知識から生まれた歌だろう。整った歌だと思う。

087:ガムテープ
子離れするより先に、親離れしてしまった子を思う母親の逡巡が、ガムテープを「剥がして貼つて何回も」によく表れされている。

092:ホテル
「鈴蘭ホテル」という名前だけでも美しいホテル。そのホテルの客さえも美しく見える。
2008.03.02 Comment:2 | TrackBack:0
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