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鎌一丁研いで励めばはつ夏はゴミムシの匂いドクダミの匂い(新潟市・太田千鶴子)


芍薬の莟は蟻ら遊ばせてふふとふふふとふくらんでゆく(夕張市・美原凍子)


人生が全部本番だったこと目まいのように夏 茱萸(ぐみ)の花(新座市・中村偕子)


natugu8.jpg




1首目:下草刈りの作業をされていたのだろうか。梅雨の間に地中にたくさんの雨が蓄えられ、土はほっこりやわらかくなるに違いない。滋養たっぷりの土壌から雑草もぐんぐん伸びる。本格的に暑くなる前に刈ってしまわねば・・・(農作業経験皆無のため、まったくの想像ですが)ということだろう。
「はつ夏はゴミムシの匂いドクダミの匂い」に、実感がこめられている。草は刈ったあとのほうが強く匂う。土も鋤けば、独特のにおいがする。そうか、虫や微生物のにおいなんだ。ゴミムシの臭いでなく「匂い」としたところに、命あるものを慈しむ気持ちが表れていると思う。


2首目:芍薬のつぼみがふくらんでいく様子を、「ふふとふふふと」と表したところがうまいと思う。たしかに、そんな感じだなぁ。芍薬は。


3首目:「人生はいくつになってもやり直せる」と言うけれど、今までを取り消すことはできないんだよなぁ。人生にリハーサルがないことに、今さらながら気づいて目まいをおぼえたという歌。
紙面では、「夏 茱萸」と一字空けしているように見えるが、「夏茱萸」でもよいと思う。夏で切って、後ろに他の語彙を持ってきたら、また違う感じになるのだろうか。


写真は季節の花300様よりお借りしました。




☆アメリカ・郷 隼人さんの歌が掲載されていました。

「日本では卯の花咲きてアメリカはインディ・500で夏は来にけり」 


 「インディ・500」とは、インディアナポリスで五月に行われるカーレースのこと。プリズンの仲間たちと、インディ500の話題で持ちきりにでもなったのでしょうか。ああ、もう夏なんだと思い、ふと口ずさんだ歌(きっと「夏は来ぬ」)に故郷を偲ばれたのでしょう。
2008.06.24 Comment:0 | TrackBack:0
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