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「旧知旧友の死に憶ふこと」     岡井 隆

葉の上に日傘かあげりて都市の樹の一葉一葉のそよぐかなしさ

とつとつと言ふを笑ひつつ見守りぬ言葉あまりに真実なれば

男らがぎしぎしと樹皮こすり合ふ「戦後アララギ」の渦中に会ひつ

あのときに盛りの花と見えし樹のふかき青空へひきあげて行く

玉城徹の書きたる読めばまた少し違う繁りの樹々のふかさや

ほぞを噛む思ひとはあれだ、親しとは勝手な当方の思ひ込みのみ

葉と葉ふれ合ひしは学生の一時期の、裏側みせて樹々は立ちたり

距たりを持ちて太幹立てりけりへだたりてこそ青葉の重さ

どこからか女人のかげの射(さ)すあたり友情は斑(ふ)をもてりけるかも

悔恨が眼であった昨日にくらぶれば西風(にし)吹く今日の一日(ひとひ)まづまづ


                  短歌7月号より
2008.07.10 Comment:0 | TrackBack:0
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