9月1日朝日歌壇

2008.09.05 *Fri
牛の舌山羊の口借り草刈りのすすみゆくなり峡の荒畑(鳥取県・中村麗子)


板切れに二人と一匹連ねたる表札にして一匹のなし(岡谷市・茅野高子)


蝶一頭ただそれだけの重さほど花びら揺れる木立の陽の中(広島県府中市・内海恒子)



1首目:人の手だけでは草刈りもままならないような、斜面にある畑なのだろう。牛と山羊に草を食ませながらの、真夏の草刈り作業の大変さを思う。

2首目:手作りの表札には、夫婦の名と飼い犬の名が記されているのだろう。そして、その犬は今は亡き、ということだろう。感情を抑えてしみじみとした歌。

3首目:蝶の正式な数え方は、「頭」だそうだ。これは英語での数え方「one head、two heads・・・」に由来しているとか。「蝶一頭」のほうが「一匹」より語感が良いようだ。蝶の重さで花びらが揺れているという気づきが光る歌。
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CATEGRY : 新聞歌壇俳壇 | THEME : 短歌 | GENRE : 小説・文学

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