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9月21日毎日新聞より

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あかあかと揺れゐる領巾(ひれ)と思ふまでやなぎらんひといろの上を秋風


としどしにおとなふ奥志賀高原に老いたるいのち労(いたは)りて来つ


高層の軒ひさし深く巣づくりし岩つばめ秋空へ翔ちてしまひぬ


子つばめに餌を与へず独りだちうながす岩燕すぐれものママ


やなぎらん遠く近くのひとり生え群落見つつ山をくだりぬ



                  宮 英子(コスモス所属)



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結社・コスモスの重鎮、宮英子さんは憧れの人である。90歳を過ぎられたいまも、自由闊達に詠まれている。
1首目は、風が揺らすやなぎらんの赤い花が「領巾(ひれ)」のように見えたという。万葉集に、向こうに見える夫にひれを振る、という歌があったけれど、この歌も静かな相聞のようにも思える。
艶がある、こんな歌をいつか私も詠みたいものだ。
宮 英子(みやひでこ) 大正6年生 富山県出身


八月のをはりの巴里は気温十八度やがての秋を先取りしたり

天鵞絨(ビーロド)の帽子目深にかぶるとき隠れ蓑に似るこころやすらぎ

夜半ふかく目覚めてしばし雨止みの気配ひそけし黒洞々たり

                   第十歌集 『やがての秋』より
2008.09.21 Comment:0 | TrackBack:0
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