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長崎を路面電車が走りいてあやとりのごと電線わたる(調布市・水上香菜)


舞茸のひとひらほどの左手にどんぐりみっつ握られており(高槻市・有田里絵)


五年余の単身赴任解かれたる身の廻り品ひと山と亀(可児市・豊田正巳)




1首目:「長崎を路面電車が走りいて」が説明になっているのが惜しいと思うが、たぶん長崎の市電を初めて見た感動を詠みたい気持ちは伝わる。路面電車になじみが少ない年齢の人なのだろうな。

「あやとりのごと」・・・3系統が交差する西浜町の通りや、築町(つきまち)の電停付近から見れば、そんな風に見えるかもしれない。そういえば、あやとりで「ロープウェー」っていうワザ(?)があったっけ。つつーと動くのが、路面電車のなめらかな走行に似ているかも。


2首目:幼児の、小さくて柔らかい手のひらを「舞茸のひとひら」とたとえる面白さ。舞茸は、ほかの茸よりもしっとりとした触感があるし、確かに湿り気多い子供の手のひらのようだ。
「みっつ」と、具体的な数を出したのもよい。
有田さんの子育て短歌、いつも楽しみに読んでいる。


3首目:長い単身赴任は、生活雑貨だけでもけっこうな量になっているだろう。ただそれだけでなく、最後の「亀」に作者の思いが表れていると思う。
やはり人寂しい単身赴任を頑張れたのは、1匹の亀のおかげでもあるのだ。物言わぬ亀に癒されてきた年月。やっと帰れるのだという安堵。良かったですね。
2008.11.25 Comment:0 | TrackBack:0
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