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わが村になだらかな坂一つあり風呂屋は坂下寺は坂上(高崎市・門倉まさる)


流鏑馬の武者は大きく息したり三本の矢を連射の後に(相模原市・松並善光)


授乳しつつ赤子の額に触るる娘(こ)の細き指さえ母となりたり(福島市・飯田輝男)




1首目:坂の上にお寺があって、坂下には銭湯があるという風景を詠んでいる。そこに住む人々の暮らしにまで思いを馳せることを、読者は自然に促される。素朴な詠みだが、良い歌だと思う。

2首目:流鏑馬の射手に焦点を当て、ただしく描写している。自らを緊張からときほぐすように大きく息をした射手の様子が伝わる。

3首目:「ああ、この娘は母になったのだなぁ」という感慨にあふれている。赤子のほうでなく、その親である子を詠んだところが良かった。

「額に触るる」は「ぬかにふるる」と読む。あらかじめ、読者を短歌になじみある人と暗黙の了解があるようだ。「額」を「ぬか」と読むなんて、短歌をはじめるまで私は知らなかったけど。
2009.03.10 Comment:0 | TrackBack:0
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