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トラックの荷台ひらきて首のないマネキン二体運び出されつ(沼津市・森田小夜子)


冠を接着剤でそっと止め五十年経し雛の童顔(千葉市・原口美智子)


目瞑(つむ)りて沢庵を噛みぬ焔(ほのお)の匂いがすると詠いし斎藤茂吉(池田市・岡村照子)




1首目:トラックからマネキンが運び出されるのを歌っているそれだけなのだが、その光景を目の当たりに見るとやはり不気味な感じがするだろう。「首のない」がいっそう不気味さを増している。

2首目:「そっと止め」が効いている。五十年経っても(黒ずんではきているが)整った顔の雛人形と、所有する人間のほうの老いが婉曲に対比されているように思う。

3首目:作者は、沢庵を食べながら斎藤茂吉に思いを馳せている。
近藤かすみさんの『気まぐれ徒然かすみ草』(3月23日の記事)によると、斎藤茂吉の歌集『ともしび』の中の歌「かへりこし家にあかつきのちやぶ台に火焔(ほのほ)の香する沢庵を食む」があるという。
2009.03.25 Comment:0 | TrackBack:0
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