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3月23日の朝日歌壇より気になった3首。


佐佐木幸綱選
馬場あき子選

ぬばたまの夜に服役の日数をかぞえてみれば八千七百(アメリカ・郷 隼人)


佐佐木幸綱選
高野公彦選
永田和宏選

七分の至福の時間寒き日はコイン・シャワーを一身に浴ぶ(ホームレス・公田耕一)



高野公彦選
馬場あき子選

霊柩車に乗りてハンドル握るとき重く冷たし吾が身も老いて(八戸市・山村陽一)




選の重なりからも、選者各人がこの三人の歌に注目しているのがよくわかる。

朝日歌壇の読者には、1首目の郷 隼人さんの境涯について説明はいらないだろう。
2首目の公田耕一さんは、最近、社会面でも取上げられ、一躍注目の的になっている。
3首目の山村陽一さんは、境涯詠というより職業詠だろうが独自の詠風になっている。

境涯詠は、この世での境遇を詠んだ歌。それゆえに、スキャンダラスでもありセンセーショナル。たとえば、逆縁の母の私が子を亡くした悲しみを詠えば、その歌は境涯詠といわれるであろう。また特殊な境涯=オリジナルな主題と言える。
歌を詠もうとする人は主題を持ちたいと願っていると思うが、誰もが詠えそうで誰もが歌えるわけではないのが境涯詠だろう。
2009.03.26 Comment:0 | TrackBack:0
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