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券売機のつり銭ほのかに温かし法隆寺駅までを一枚(新潟市・太田千鶴子)


時代かな追い出しコンパで謝辞のべる男子学生つぎつぎに泣く(焼津市・興津達朗)


二人から二人生まれたことの重さ夫とそれぞれ寝た子を抱きぬ(高槻市・有田里絵)




1首目:早春の奈良を旅行されたときの歌でしょう。つり銭が温かいと感じるのは、北国の人ならではかも知れません。3月の奈良は底冷えてまだ寒かったでしょうが、新潟とは違っていたでしょうか。
「法隆寺駅までを」のところ、固有名詞と「を」で良い仕上がりになりました。

2首目:「草食系男子」なる言葉が最近出てきました。ちょうどそんな青年たちを詠んだ歌のように思えます。作者は教師(教授)でしょうか。
「男は人前で泣くな」と躾した時代もありましたが、いまの男の子たちは実にフラットに育ってきたんですね。(って、人ごとみたいですが、わたしもその草食系男子の親世代でありまする)


3首目:たぶん乗り物の中で寝入ってしまった子供。夫婦がそれぞれに一人ずつ抱いて歩いている様子が浮かびます。
「二人から二人生まれたことの重さ」の認識が素晴らしいと思いました。子供の成長にともなって、親には心配ごとや苦悩が次々と出てきます。子供をもうけた頃の単純な喜びに比べたら、なんとも不安の多いことでしょう。「人」を産み育てるということ自体が大それたことだと気づくとき、抱いている子どもの重さは実際の子の体重とは関係ないのです。
2009.04.07 Comment:0 | TrackBack:0
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