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たんぽぽの絮毛(わたげ)は白き幕なして吹き起こりたり阿蘇のくさはら(熊本市・高添美津雄)


幼日の吾がまだゐる軍艦島に廃墟廃墟と人らふみこむ(諫早市・田崎信子)


つつじという漢字はとても書けません夕闇深く白い花むら(富士見市・高橋美代子)



1首目:たくさんのたんぽぽが咲いていたのだろう。風が吹いて、わたげがいっせいにふわーっと飛んだ様子が白い幕のようだったという。阿蘇の草千里だろうか。ひろびろとして気持ちがいい歌だ。
作者には阿蘇の自然を題材にした歌が多い。

2首目:軍艦島は、長崎県にある端島(はしま)の別名。軍艦に似ていることから、そう呼ばれるようになったそうだ。かつては海底炭鉱であり、最盛期には約5000人の人口があったらしい。1974年に閉山し、無人島となった。
その軍艦島に幼少時代をすごした作者。昨今の廃墟ブームにより、「上陸ツアー」と称して観光客が無遠慮に入っていくのを見るのは忍びないのだろう。

3首目:「つつじ」は、「躑躅」と書く。が、これもPCだから書けるのであって、自分の手では上手に書けない。「鬱」の字もそうだ。
それでも、夕闇につつじの白い花が浮かんでいる、絵のような美しさを作者は歌いたかった。



余談だが、「我々がみな手書きを捨てたから」、小説が衰退していると作家の辻原登さんが書いていた。「脳神経と末梢神経の優美で、深い共同作業から遠ざけられている」からだと。
わたしは、短歌を作るときはノートに手書きしている。経験から「PCは壊れたらただの箱」と思い知っているので、PCに保存する気になれないのだ。
けれど、「躑躅」や「鬱」のような難しい漢字は、書きなれていないからヘンテコリンな形になってしまう。そんなときPCだとラクチンだよなぁと思う。
でも、わたしはこれからも手書き派で行こうと思う。手書き→PCで清書→メールで送信っていうのが理想だな。
2009.06.09 Comment:0 | TrackBack:0
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