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5月26日付け朝日新聞の文芸時評(斎藤美奈子・評)で、文学界新人賞を受賞したイラン女性シリン・ネザマフィさんについて触れていた。シリンさんは、わたしの知人の同僚で、ひょんなことで多少のご縁を持った。実際にお会いしたことはないが、去年、母の介護で身動き取れなくなったわたしの代わりに、チキガリのライブに行ってくださったのだ(たぶん)。まあ、それほどの淡いご縁ではあるが、忘れるほど遠い存在ではない。
そんなわけで、「イラン人女性が文学界新人賞受賞」というニュースを聞いたとき、とても驚いたけど嬉しかった。シリンさんが音楽好きということは知人から聞いていたが、小説を書く人だとは知らなかった。

シリンさんの受賞作品『白い紙』は、日本語で書かれている。文学界新人賞において、漢字を使わない国の出身者の受賞は初めてだそうだ。経歴は省略するが、10年前に来日し、4,5年前から日本語で書き始めたという。中学生のころからペルシャ語で小説を書いていたそうだが、イランには公募の文学賞がないので日本に来て作家デビューのチャンスを捉えたということになるだろう。シリンさんによると、日本語習熟のコツは「テレビを見ること」。とくにバラエティー番組は話し言葉がよくわかるそうだ。
さて、いつも辛口の斎藤美奈子さんだが、シリンさんが2007年に第4回留学生文学賞を受賞した『サラム』について、『白い紙』をしのぐ出来だと評価している。留学生文学賞というのは、日本で勉学する外国人留学生(日本語学校生を含む)または卒業後数年以内で日本滞在中の者」を対象としている。
そういえば、昨年下半期の芥川賞は、楊逸さんの『時が滲む朝』だった。日本語を母国語としない外国人の受賞は芥川賞73年の歴史で初めてで、中国人の受賞も初めてだったそうだ。楊逸さんやシリンさんのような外国人作家による日本語の小説が、どんどん増えていけば面白いと思う。
2009.06.14 Comment:0 | TrackBack:0
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