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うめじんちょうみかんはまなす鍼院をやさしくくるむ香りのリレー(福岡県・北代充明)

百三で死ぬまでほうけざりし母夢に出てきてほうけておりぬ(三原市・岡田独甫)

自分でも何色なのかわからないカメレオン死んでほんとうの色(新潟市・太田千鶴子)


1首目:ちょうど今、公園のはまなすが咲いている。香りがよいので、わざわざ回り道してしまう。少し前に咲いていたみかんの花の香りも大好きだ。
「梅、沈丁、蜜柑、浜梨(浜茄子)」と書くよりも、ひらがなのやさしさが下の句の「やさしく」につながっている。「くるむ」もやさしさを感じる言葉。「香りのリレー」もうまいと思った。

2首目:母親が生きている間は「いつボケてもおかしくない」と気になっていたのだろう。複雑な心情が表れている。

3首目:この作者の動物を詠みこんだ歌が好きだ。「死んでほんとうの色」に、自分を重ねてしまう。
作家の車谷重吉さんが、「(人生が)破綻してから、ほんとうの人生が始まるんですよ」と人生相談に答えておられて、たいへん納得した。この場合の破綻は、肉体が死ぬことではないけれど、それまでの人生が無になる(死ぬ)ようなことだ。わたしも今、ほんとうの人生を歩いているに違いない。




写真は季節の花300様よりお借りしました。
2009.06.15 Comment:3 | TrackBack:0
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