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たんぽぽ/内山晶太

たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく

舟ゆきてゆりあがりたる池の面は眠れる人に顔にあらずや

口のなかに苺の種のよみがえるくもれる午後の臨海にいて

通過電車の窓のはやさに人格のながれ溶けあうながき窓みゆ

抜け落ちてゆくかなしみの総量をしらず昼間の部屋にふるえつ

たんぽぽはまぶたの裏に咲きながら座れり列車のなかの陽だまり

掲示板に電光ながれゆくさまのなめらかなりき冬を思えば

遮断機の警鐘鳴りていくつもの余韻はくらき海を見せたり



うちやま・しょうた
77年生まれ。「短歌人」「pool」同人。
98年、『風の余韻』で第13回短歌現代新人賞。

2009.08.06 Comment:0 | TrackBack:0
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