上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--
九十路(ここのそじ)なおうつくしきわが父にモスグリーンの夏帽子買いき(上越市・三浦礼子)

フルハシの快挙をラジオで聞きながらミシンを踏んでる少女であった(福岡市・倉掛聖子)

新しきゴザの藺草(いぐさ)を匂はせて昼寝の顔を風が過ぎ行く(東京都・山下征治)



1首目:老父のたたずまいが目に浮かぶようである。モスグリーンの帽子が似合う、ダンディな父なのだろう。「これ、お父さんにきっと似合うはず」とワクワクしている作者の気持ちも伝わってくる。
そういえば、先日、クラッシクな形の帽子をかぶったご老人を見かけた。白っぽい、おそらく麻のスーツで、まるで昭和初期からタイムスリップしてきたようないでたち。娘さんかお孫さんか、女性がひとり付き添っていた。

2首目:この週は、急逝した古橋広之進さんを詠った歌が多かった。古橋広之進さんがどういう活躍をした人か、遅ればせながらウィキペディアで調べて知った。古橋さんが「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた活躍したのは、戦後4年たった頃。まだモノがなかったと想像に難くないし、お裁縫ができて当たり前だった時代とはいえ、ミシンは高価なものだっただろう。「フルハシ」の表記がよい。

3首目:よくわかる歌。子供の頃、夏休みの間はよく昼寝をした。夏が来るたびに、新しくするゴザのいぐさの青くささ。そよ吹く風の心地よさを思い出す。
2009.08.26 Comment:0 | TrackBack:0
Secret

TrackBackURL
→http://kinakotanka.blog57.fc2.com/tb.php/2485-f8d3e53a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。