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或る晴れた日のディテール/佐佐木頼綱



トウモロコシ畑静かに吹かれおり夢見れぬ夜が乾いておらん

灯し火のしずけさ深し野菊らがつぼみを開く沢の朝にも

梨畑へ続く枝道閉ざされて思えば未だ熟さぬ香り

野に種を埋めゆく午後の暖かさコスモスの茎黒く立ちつつ

「雲みたい?」シーツまといて見せている彼(か)の汗の香やがて雨に

頑なに口ごもる汝よ傷つきしものの上には空高きかな

リンネルに遮られし陽が軋む音 空遠くまで晴れているらし

忘却の色は真緑 美しき春の森にはオオルリが鳴く




ささき・よりつな 79年、東京生まれ。「心の花」所属。

17日の朝日新聞夕刊の「あるきだす言葉たち」に掲載されていて、あっと思った。
佐佐木幸綱さんのお子さんに間違いない。頼綱さんのお名前は知っていたが、短歌は初めて読ませていただいた。
親子で歌人というのは、最近めずらしくなくなってきたが、佐佐木家はちょっと歴史が違う。なんて言うか、歌舞伎の世襲制に似ているというか。
頼綱さんの曽祖父にあたる佐佐木信綱(歌人・国文学者・万葉集研究者)は、多くの秀歌を残し「心の花」創設者であることは短歌をたしなむ人なら周知と思うが、その信綱の父・佐佐木弘綱(1828-1891)もまた歌人・国文学者・万葉集研究者であったという。おそらく先祖代々、和歌に関わっていたのだろう。
こうやって佐佐木家の歌人のDNAはめんめんと引き継がれていくのだなぁ。
2009.10.18 Comment:0 | TrackBack:0
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