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冬型の気圧配置/谷村はるか



冬の木はよく鳥を見せ鳥こそはつぎの世までの裸の者ら

使い余しの証明写真並べれば見開きすぎの若い頃の目

人のためつくるテープは息を止め録音ボタンに指のせていた

長渕が女ことばで詞を書いていた頃たくさん友達がいた

ベランダからとなりの町の木きょうは近い縦に体液流れる朝を

晴れ空が白っぽくなり関東のさほど長くもない冬終わる

国道、県道、補助道 山へ入りゆきやがてあなたに降りくる霧よ

山道をあなたが下る夕暮れにわたしは人の名のついた坂ゆく


                  (2月6日朝日新聞「あるきだす言葉たち」より)


たにむら・はるか
1971年東京生まれ。
「短歌人」「Es」所属。
歌集『ドームの骨の隙間の空に』(青磁社)
2010.02.06 Comment:0 | TrackBack:0
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