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水無月集(会員1欄特選)に掲載していただきました。



「まほろばの月」 / 佐山みはる


見るべきもの見つと言いしか大銀杏どうと倒れて不穏なる春

ルームキー静かに回すたまゆらを数多の死者の声湧き立てり

咲き初めし桜の堤たどり来て由緒正しき佐保川を越ゆ

佐保池ゆ振りさけ見れば薄ら日に大殿(おおとの)の鴟尾にぶく光れる

かじかむ手に息ふきかけて法華堂氷(ひ)のごとき床を踏みしめて入る

二月堂より下る甃(いし)みちに木蓮の花ふくふくとわれを待ちおり

夫(つま)や子を捨て来しここちに月わびて五重塔の甍照らしぬ

遠くまで助けむとして右手(めで)長くなりし菩薩に逢いて別れき



二月堂・木蓮





2010.05.26 Comment:4 | TrackBack:0
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